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残業300時間 主治医制・応召義務・そして人件費 システムの問題

昨日のNHKNW9にも出ていましたが、医師の労働時間に関する話題です。(国循、時間外労働「月300時間」の労使協定結ぶ…国の過労死ラインの3倍、見直しの方針示す

本当旧国立病院の昔からのやり方を変えないことの弊害だと思われますが、まだ36協定結んでいるだけましかもしれません。(2009年では36協定結んでいるのは国公立病院の15%程度) ちなみに2月の新聞記事ではこのようなものもあります。(是正勧告 関電病院に 残業、36協定の200時間超え

また労働者としてどの医師達が協定を結んだのかとても興味深いです。それこそ部長クラスの管理者が病院と締結していたのなら、まさに若い人たちの奴隷化です。そして残業代はどれだけ出ていたのか、そこまで報道してくれたらまさにブラック企業認定となるでしょう。

ちなみに私の若い時は、患者さんの病態にあわせて病院に数日泊まってもほとんどお金は出ませんでした。(正規の当直ならば数千円は出ます)つまり残業しても残業代がもらえるという感覚は正直医師にはなかったんですよ。それでもやりがいで楽しく働いていましたが。

主治医制・応召義務。人件費

最初の2つが医師の仕事を増やす原因で、最後の高い人件費が医師を増やすことができない大きな理由です。もう主治医制ではなくチーム制に変えている病院も増えてきましたが、やはり患者さんにとって主治医は一人の方が安心という感覚を捨てられない医師が多いんですよね。そして応召義務が不規則な勤務体系を医師たちに課しています。そしてそれを当たり前と思う医師が中年以降にまだ多いんですよ。もう一人の頑張りで続けられるような昔の医療が通用する時代ではないのですが。

循環器内科はカテーテル治療で心筋梗塞で亡くなる方を大幅に減らしました。それは医師たちが常に待機し、時間をおかず救急で処置を行うようになったからです。それでも助けるためにカテーテルを1本多く使うと病院が赤字になります。そう、一生懸命患者を助けても病院が赤字になる、つまり儲かってないからどんなに忙しくても人なんて雇えないという流れがあるのです。 
>「医師を増やしたり、事務作業を支援したりする仕組みを作り、労働時間の削減や適正な管理につながるよう取り組む必要がある。一方で、行政機関は『過労死ライン』を逸脱する36協定をなくす決意で、監督や指導にあたるべきだ」
弁護士さんのありがたい言葉ですが、安心安全な医療を行うためにはお金と人が必要です。今までボランティアをやっていた医師たちを守ろうとするのなら、今の医療料金体制を変えないと無理だと思っています。

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