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日本株にみる北朝鮮問題の影響

水爆実験を行ったあとの東京株式市場は弱気のサインが点灯しました。特に中小型株市場の東証第2部、ジャスダック、マザーズの惨状は目も当てられない状況になっており、追証がそろそろ発生してくる可能性もあります。

5日の東京市場ではジャスダックが約2%下げ、25日平均移動線に面合わせとなりました。東証第2部やマザーズにおいては25日線を明白に切ってしまい、チャート的には崩れており、目先、下値が見えない状況となっています。NYも今日は234ドルほど下げ、世界中で株安が進みます。

ジャクソンホールの会議まで安泰だけど、夏の終わりから秋にかけて相場は変わるかもしれないと指摘していましたが当たってほしくないそのような形になっています。東京市場はもともと、北朝鮮問題が勃発しなくても相場つきから個人投資家がはやす銘柄にやや過熱感がありました。そこに明けても暮れても北朝鮮に振り回される事態になり、歯車が狂い始めているということかと思います。

一方の円はこれを書いている5日NY終値ベースで108円70銭台に突入し、「有事の円買い」が進んでいます。これもシナリオ通りです。ただ、今回に関しては為替と株式は一緒に語れないと思っています。

まず、ドルの先行き感については専門家も基本的に弱気でユーロをはじめとした主要国の通貨が強含みに展開しています。これは20兆円にも及ぶハリケーンの被害、債務上限問題、経済指標の強弱感の対立(基本的には弱含んでいます。)そしてトランプ政権の遂行能力など明るい材料が少ないことが理由で北朝鮮問題が理由ではありません。ただ、このトレンドは目先収まる気配はなく、ドル資金の逃避が起きる可能性があります。

最悪シナリオは北朝鮮問題を契機に米中の激しい制裁応酬の中で中国の持つアメリカ国債売却の可能性でしょう。中国は10月の党大会で強固な習近平体制が生まれると思われ、そこからは外交に強気で出る可能性は否定できません。その場合、アメリカは日本に買わせるのが関の山ですが、日本もドラえもんのポケットではないのですからカバーできる限界があるでしょう。

個人的に思っていることは一般社会で懸念される北朝鮮の行動、それに対抗するアメリカや韓国との直接対決もさることながら、この微妙な空気が国際世論を通じて国家間のグループ化を進める公算があり、世界経済に多大なる影響を与える可能性があるという点です。

更にテンションが高まり、その期間が長くなればなるほど首を突っ込み、自己主張を打ち出すグループと傍観してほくそ笑んでいるグループに分かれるかもしれません。「アジアの小国の悪あがき」に対してその対応の仕方で世界が分断するというシナリオでしょうか?

ここで東京市場を振り返ると保守的な高齢者の個人投資家が主導する一方通行感、特に中小株の試練が見て取れます。「逃げるが勝ち」的な雰囲気が漂っているのが事実であります。ただ、今日まで中小株が大型株に比べてより買われたのは日本経済の新陳代謝の一環で面白いビジネスをしている宝の山である点は見落とすべきではないでしょう。株価が不当に買い叩かれればどこからともなく飛んでくるトンビやハゲタカの方がよっぽど怖いのです。それそこ、日銀に買い支えをしてもらいたいぐらいであります。

これはひとえに個人株主が主導する日本の中小株式市場の体質的弱さとも言えましょう。私が手掛けるNY市場とトロント市場では市場参加者のセグメントが多いことで東京市場のように売りたたかれる状況にはなっていません。このあたりが日本の市場の国際化が求められる点なのかもしれません。

では今日はこのぐらいで。

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