記事

悲しさを忘れるために何かに没頭することの是非

1/2

   悲しいことがあった時、悲しさから逃れるため・心の空白を埋め合わせるために、何かに没頭する人は少なくない。
 
 悲しいことがあった時こそ休まず出勤する、それどころか、いつもより長く仕事をする人がいる。あるいは、いつもより長くランニングする人、いつもより長くweb小説を読む人。それらは、悲しさに押しつぶされずに日常生活を維持するための行動として、理解できるものではある。
 
 反面、悲しさを忘れるための没頭には、危なっかしい面もある。
 
 悲しさを忘れるための没頭は、悲しさが心の中や頭の中に蘇ってこないようにするのが目的なので、なるべく長時間続けようとしがちだ。多少の疲労があったとしても、悲しさが蘇ってくるより少し疲れていたほうが気持ちとしては楽なので、疲れたまま、いつもより多く仕事をしたり、いつもより多くランニングしたりすることになる。
 
 哀しさを忘れるための没頭は、ゆえに、疲労の蓄積に鈍感になってしまいやすい。
 
 悲しいことがあった後、心に必要なのは――いや、神経に必要なのは――気分転換以上に、たくさん寝ること、休養をとることだ。もちろん悲しいから眠れない・休めないというのはわかる話で、それが持続し、悪くなる一方なら医療の助けが必要な場合もあるかもしれない。なんにせよ、睡眠や休息を軽視して、悲しみから逃れるために疲労をおして働き続ける・遊び続けると、神経にとって大きな負担になる。やり過ぎれば、かえってメンタルヘルスの危険を招きかねない。
 
 それともう一つ。悲しさを忘れるために何かに没頭する行為は、とりあえず悲しさを意識から追放することはできるけれども、悲しさを葬送するには向いていない。悲しさは、忙しさによって当座の間は追い払えるが、忙しくなくなったら舞い戻ってきてしまう。悲しさが舞い戻ってきた時に心身が疲弊していると、悲しさはものすごく堪える。悲しさを忘れるために没頭して疲れ果てている時に、葬送されざる悲しさが不意に戻ってくると、にっちもさっちもいかなくなる。
 
 じゃあ、どうすれば良いのか。
 

あわせて読みたい

「メンタルヘルス」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    よしのり氏 昭恵氏は世間知らず

    SmartFLASH

  2. 2

    平然と行われる男性へのセクハラ

    sionsuzukaze

  3. 3

    娘の闇…Yahoo!知恵袋で衝撃展開

    キャリコネニュース

  4. 4

    橋下氏 天敵の米山氏辞任に言及

    AbemaTIMES

  5. 5

    よしのり氏 青木理氏の詭弁指摘

    小林よしのり

  6. 6

    次官セクハラで核心避けるTV報道

    メディアゴン

  7. 7

    希望解党で長島昭久氏の去就は

    早川忠孝

  8. 8

    安倍TPP強行採決のツケが現実味

    大串博志

  9. 9

    自民議員 ツイート批判受け謝罪

    長尾敬

  10. 10

    麻原三女 西田教授の回答を公開

    松本麗華

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。