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妻に訴えられた乙武洋匡氏 中東・欧州で自分見つめ直す旅

【「約束が違う」と妻から提訴された乙武氏】

 訴状が届いたちょうどその頃、乙武洋匡さん(41才)は「ガザ地区」にいた。ガザ地区とは、中東・パレスチナの南西端、地中海に面する長さ50km、幅5~8kmほどの細長い地区のこと。周囲をイスラエル軍に包囲され、人や物の出入りが制限されるなか、およそ150万人のパレスチナ人が密集して暮らす。「天井のない監獄」と呼ばれる世界有数の紛争地域だ。

 日本のパスポートでは「旅行者」としてガザ地区には入れない。乙武さんは、当地で開かれるビジネスコンテストの特別ゲストとして、「UNRWA(国際連合パレスチナ難民救済事業機関)」から特別に招待されたという。

 イスラエル軍の激しい軍事攻撃で、手足を失うなどの重傷を負った住民も少なくない。そこで生まれたというだけで、なぜこうも不条理を強いられるのか…。ガザ地区は、乙武さんにとって自分を見つめ直す場所だった。乙武さんに対する訴状が提出されたのは8月4日のこと。彼を訴えたのは、元妻のAさん(38才)だった。

 そもそもの発端は、昨年3月に明らかになった乙武さんの不倫騒動だ。20代後半女性との不倫海外旅行が明らかになった乙武さんは、さらに複数の女性との不倫関係を認めた。重度の障害を抱えながら明るく爽やかなキャラクターで人気を博す“乙武くん”が繰り返した不貞に世の中は大騒ぎになった。

 当時、Aさんは「妻である私にも責任の一端があると感じております」と異例のコメントを出し、4月5日に開かれた乙武さんの40才の誕生パーティーでも「厚顔無恥な夫が申し訳ありません。2度目はないです!」と夫を支える健気な姿勢を口にした。

 だが、一度狂った夫婦の歯車は元に戻らなかった。極度のストレスを抱えたAさんは昨年6月には別居を決意、それから3か月で離婚へと歩を進めた。

「別居後、乙武さんは家を出て事務所に寝泊まりするようになり、Aさんと9才の長男、6才の次男、2才の長女はもともと住んでいた都内のマンションに暮らしています。喧騒を離れて、できる限りひっそりと、子供が成人するまで不安なく暮らしたいということだけが、Aさんの希望でした」(乙武家の知人)

 だが、元妻のささやかな望みは打ち破られた。昨年11月、半年間の“謹慎生活”を経た乙武さんは『ワイドナショー』(フジテレビ系)にVTR出演した。

「乙武さんは『不倫のことは、妻はずっと前から知っていたが、想像以上の騒ぎになって驚き、彼女が子供を守るために離婚を決意した』と述べました。不倫を容認していたかのような内容を伝え聞いたAさんは深く傷つき、すぐに抗議。提訴を決意したんです」(前出・知人)

 女性セブン既報(2016年7月7日号)の通り、Aさんが離婚を決意したのは、不倫のショックに加えて、謹慎状態で四六時中自宅にいるようになった夫の生活介助と子育ての苦労が重なり、肉体的にも精神的にもギリギリまで追い詰められたことが原因だった。夫婦の会話はすれ違い、必要以上にとげとげしくなり、お互いの行動の何もかもに敵意を感じてしまう――そんな緊張状態に置かれていたことは容易に想像できる。

 それなのにテレビでアッケラカンと芸人相手に離婚について話す元夫を、元妻がどうしても許せなかったのもわかる。

「そもそも離婚の際、ふたりはその経緯について口外しないよう『守秘義務契約』を取り交わしていたのに、乙武さんはテレビでしゃべった。いくら番組でのせられたにしても、軽率だったのではないでしょうか。子供たちが成長するなか、Aさんが不倫を肯定していたかのような物言いは教育上もよくありません。彼女は二度と離婚について口外してほしくないとの思いを込めて、守秘義務契約の違約金と精神的損害の賠償を求めて、提訴に踏み切りました」(芸能関係者)

 3人の子供を抱えて、今後の生活や人生の不安もあったはずのAさんにとって、提訴はやむにやまれぬ行動だったのだろう。

◆元妻の協力なくして子供に会えない

 ガザ地区の住民と接した時に感じたことについて、乙武さんは、「東洋経済オンライン」(8月23日付)にこう寄稿した。

〈なぜ彼らは過酷な運命とともに生きることを余儀なくされ、なぜ私たちは平和と安全を享受することができているのだろう。なぜ彼らはガザに生まれ、なぜ私たちは日本に生まれたのだろう〉
〈生まれには、あらがえない。(中略)しかし、「だから、あきらめろ」という社会に、私は生きたくない〉

 欧州の空の下で「自分探し」を続ける乙武さんは、自らの心にも大きな空虚を抱える。離婚以来、3人の子供たちとほとんど会うことができていないのだ。

「具体的な離婚の条件はふたりにしかわかりませんが、乙武さんは障害のため1人で行動できないので、こっそりと子供に会いにいくことも、Aさんを押しのけて強引に会うこともできません。いくら子供に会いたくても、Aさんの協力なしには無理なんです」(前出・関係者)

 そこに追い打ちをかけたのが、今回の元妻による提訴だった。

「海外滞在中に提訴を知った乙武さんはしばし言葉を失って茫然としたそうです。彼にとってはまた1つ、厳しい現実が増えました」(前出・知人)

 不倫騒動の渦中で、Aさんはパーティーに登壇してこう訴えていた。

「乙武は世の中に必要な人間です。みなさん、見捨てないでやってください」

 その言葉を、今、元夫婦となったふたりはどう噛みしめるのだろうか。

※女性セブン2017年9月14日号

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