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北朝鮮ミサイル日本通過、Jアラートの盲点

北朝鮮は、日本時間の昨日29日午前5時58分に、首都平壌の近くから弾道ミサイル1発を北東方向に発射しました。北海道襟裳岬上空を通過して、約2700キロ飛行し、6時12分に襟裳岬の東約1180キロの太平洋上に落下しました。

日本は、迎撃措置はとりませんでした。

北朝鮮による弾道ミサイル発射は、今年になって13度目です。朝早くから、全国瞬時警報システム(Jアラート)が、12道県で、避難を呼びかけました。

北朝鮮の度重なるミサイル発射は、強く非難されるべきことで、このようなせめぎ合いが、北朝鮮とアメリカの、予想不可能はトップの間で行われることに、危機感を持ちます。国連やアメリカ韓国など関係国と密接に連携する必要があります。

しかし、安倍総理が、「これまでにない深刻かつ重大な脅威だ」と述べ、危機感をあおっているのには、違和感も覚えます。これまでにも、日本上空を5回ミサイルは通過しているのに、なぜ、これまでにない、のでしょうか。備えることは必要ですが、冷静な対応が望ましいと思います。アメリカは、北朝鮮との水面下での話し合いを進めていて、日本とは温度差がある、とも伝えられています。

今回浮かび上がったのは、Jアラートの盲点です。Jアラートは、2007年に運用が始まり、ミサイル、大規模なテロ、巨大地震、噴火などの際に、国が人工衛星を使って緊急情報を流し、防災行政無線や携帯電話メールが自動的に起動して住民に伝わる仕組みです。今回、長野県を含む12道県という広い範囲の自治体に、発射から4分後の6時2分に発射を伝え避難を呼びかけました。

6時14分には、地域の上空を通過したもよう、と送信されました。内閣官房によると、全国を東北、関東など9地域に分け、発射方向が東北の場合は、東北地方とその周辺が送信対象になる、ということです。緊急のことですので、、やむを得ないのかとは思いますが、もう少ししぼられていた方が、緊張感を持って対応できるかと思います。

そして、早朝で、家にいる人が多い中で、「頑丈な建物か地下に避難」といわれても、外にいる人が多い日中を想定しているということで、対応に困った人が多かったようです。TBSテレビで報じられていた調査結果では、その時に家にいた人が95%。行動した人は9%だった、とのこと。

ふだんから対応を考えていない人が77%でした。家にいる場合は、頑丈な建物を探して外に出るということはせずに、窓から離れる、トイレやふろ場など柱に支えられている狭い場所にいる、などが有効、と言われています。

Jアラートから5分位でミサイルが通過しているので、どのような対応が可能か、国や行政は、もっと具体策を考えてもらわないとと思いますし、それぞれが家庭などで話し合ったおくことも大事でしょう。軽井沢町では、群馬県との境にある碓氷峠の廃線になったトンネルを「北朝鮮のミサイル対策に避難所として検討する」と町長が言っていますが、そこまでたどり着けないことは明らかです。冷静に、可能な対応を打ち出してほしいものです。

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