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森林本位制と木本位制

日経新聞に「ビットコインと森林本位制 」という記事が掲載されていた。

触りを紹介すると
「人類が直面する長期的難題すなわち地球温暖化問題を、新しい貨幣制度で解決できるのではないか、という可能性である。」

「ある「モノ」が貨幣としての価値を持てば、人々はそのモノを採掘または生産しようとする。その対象を、二酸化炭素を吸収する森林にする、というのが森林本位制のアイデアである。金本位制と同じように、森林を正貨として中央銀行が管理し、森林持ち分証券を貨幣として流通させる。」

「そのような世界では、人々は競って植林を行い、森林を増やそうとする。貨幣を得ようとする人々の利己的な利潤最大化行動が、地球環境を改善させる。こうした筋道は、経済学的にはほぼ自明と思われる。コロンブスの卵のようなものだ。人類を救う新しい貨幣システムを構想できないものだろうか。」

これを新たに登場したビットコインと照らし合わせることでCO2吸収源としての森林を通貨とする可能性を論じている。森林通貨を増やすことによってCO2削減に繋げる発想だ。

なんだ、私が10年も前に考えたことと同じではないか、と思った(笑)。
どこに書いたかな、と思って探すと、こちらにあった。古いブログである。2006年だ。
木材を地域通貨に

ここでは木材を通貨にしようというアイデアを披露している。ただ日経よりも地に足がついている(笑)のは、仮想通貨を中央銀行が管理する正貨にするのではなく、まずは地域通貨はして流通させるのだ。 しかも「生木券」と「材木券」の2種類に分ける。生木券は、木が太れば利子が生れるが、枯れたり災害で消えるリスクもある。材木券は加工によって価値が変わる変動相場(笑)。

コメント欄の応酬も面白いので読んでほしいが、最後に「森林本位制」にも言及している。 そこでは通貨というよりは「証券化」に触れている。 物理的な貨幣ではなく数値だけで動かすことも可能だから、ビットコインのようだ。当時はビットコインのよう仮想通貨は存在しなかったのだが。

ここまで行けば、森林証券の先物市場もほしい。相場師の介入で、森林の価値が乱高下するかもしれないが。ディリバティブのような複合商品をつくってリスクヘッジを図るのはどうだろう。しかしデイトレードは拒否したい。樹木は1日にして成らず、だから。

ちょっと真面目に考え直すと、重要なのは「森林-材木」に価値を置くことで、土地ではない点だ。つまり土地は所有しなくてもよいし、するにしても金額をずっと落とす。現在の10分の1くらいが妥当ではないかと思う。土地ではなく、上に生えている樹木プラス草本・野生鳥獣などが存在する森林という空間に価値を認める。

そうすると、森林土地を持っているだけでは価値がほとんどない。運用して価値をつくらねばならない。土地の価格が安ければ流動性が高まるから、やる気のある人が参入でき、資金も流れ込んでくるだろう。 志ある人は、荒れた森もしくは裸地を安く購入(借用でもよい)し、そこに豊かな森を作ることで価値を膨らませる。いわばベンチャー企業が、創業者等にストック・オプションで株を安く与え、業績を上げることで利益が膨らむというインセンティブを持つように。森林の蓄積価値で儲けるのである。創業者利益ならぬ造林者利益を確保する。

う~ん、ちょっと夢見るな。。。。

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