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茨城県知事選、「安倍ヤメロ!」集団来る…と総理出陣できず


【一強から一転して疫病神扱いに】

 国政選挙4連勝で「常勝将軍」と呼ばれた安倍首相は7月2日の都議選で都民ファーストに大惨敗を喫した後、同月23日の仙台市長選では凋落著しい民進党系の候補にも敗れて「選挙に弱い安倍」のレッテルを貼られた。たとえ地方選挙であってもこれ以上は1敗もできない状況に追い込まれている。

 そこで激戦となった8月27日の茨城県知事選では「発信力を生かして自民党が向かう方向を分かりやすく語りかけてもらいたい」と“選挙の顔”になることを期待して筆頭副幹事長に起用した小泉進次郎氏をはじめ、ポスト安倍の最右翼に浮上している岸田文雄・政調会長、さらに菅義偉・官房長官や野田総務相らを現地へ応援に送り込み、まさに政権あげての総力戦で臨んだ。

 しかし“総大将”は出陣しなかった。いや、「出陣させてもらえなかった」というのが実情だった。

「総理が応援に行けば『安倍ヤメロ!』コールの集団が乗り込んで、都議選での秋葉原の二の舞になりかねない。そのため総理自身も官邸も慎重になった」(自民党選対幹部)

 その安倍首相の命運がかかる正念場が、10月22日投開票の青森4区、新潟5区、愛媛3区の衆院トリプル補選だ。選挙情勢分析に定評がある政治ジャーナリスト・野上忠興氏が語る。

「トリプル補選は3選挙区とも自民党現職の死去に伴って実施される弔い合戦で、いずれももともと保守地盤が強い選挙区だけに自民が3勝して当たり前だと見られていた。

 ところが、愛媛は加計学園の獣医学部の新設問題で揺れており、しかも地元の意向を無視した自民党本部の候補者選びに反発が強まっている。青森は昨年の参院選で野党統一候補が勝利しているし、亡くなった木村太郎・代議士の親族の間に出馬争いがあり、陣営が一枚岩ではない。新潟5区は角栄以来の地盤を持つ田中家から候補者が立てば大波乱が起きる可能性がある。自民党の2勝1敗ならまだしも、1勝2敗や3敗になれば一気に倒閣運動が勢いづくでしょう」

 安倍首相は「加計学園問題の震源地である愛媛に入ればマスコミの餌食になるし、他の2選挙区でも総理の応援は逆効果にしかならない」(同前)と、“疫病神”扱いされている。

※週刊ポスト2017年9月8日号

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