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「辺野古のように座り込みをすれば勝てる」築地移転反対派シンポジウムで拍手喝采の一幕

「辺野古のように座り込みをすれば勝てる」。

主催者の宇都宮健児氏が辺野古の座り込み抗議活動を視察したエピソードを紹介し、こう発言すると会場から拍手が起こった。

知事が掲げる「都政の見える化」に疑問



26日、御茶ノ水にある明治大学リバティーセンターで「今こそ徹底検証 小池方針『築地移転の行方』」と題した築地市場の豊洲移転反対派によるシンポジウムが行われた。

シンポジウムでは、まず弁護士で今回の主催者である宇都宮健児氏、築地市場で仲卸業者として働く中澤誠氏、建築エコノミストの森山高至氏、一級建築士の水谷和子氏らがひとりずつ講演。さらに人類学者・思想家の中沢新一氏を迎えたパネルディスカッションで議論が交わされた。

最初に登壇した宇都宮氏は、最近の市場移転をめぐる小池方針を検証し、汚染対策を軽視して安全・安心の不安を抱えたまま移ろうとしていると指摘。これは豊洲を「無害化された安全な状態」にするとしてきた都民や市場関係者に対する約束を反故にするものだと批判した。

さらに、汚染対策の補正予算についてオープンな場での議論を避けているのは問題だと主張。小池都知事が掲げる「都政の見える化」に疑問を投げかけた。

続いて講演した中澤誠氏は、卸売市場の仕組みやあり方についてスピーチ。市場移転も含めた卸売産業全体をめぐる仲卸業者軽視の傾向に危機感を示した。

中澤誠氏

中澤氏によると、20年前から繰り返される卸売業法改正では大手スーパーなど大資本が重視される傾向があり、消費者を守る役割を担う仲卸業者の立場が弱められているという。市場は、大手資本のような特定の誰かが生き残るためではなく、「みんなが生きていく」ためのものだと述べ、「築地市場を壊してはいけない」と訴えた。

「NO豊洲/YES築地/築地でええじゃないか」と書かれたTシャツを着た参加者も多数見られた

シンポジウムには築地女将会の山口タイ氏など、築地市場関係者も多数参加。先日発覚した豊洲新市場のカビ問題や、市場移転PT報告書の「卸売産業は斜陽産業の特徴を備えている」という表現が紹介されると聴講席からため息が漏れた。

『勝利の法則』は勝つまで続けること」に拍手喝采

宇都宮健児氏

一方、宇都宮氏が、沖縄県の辺野古基地をめぐるの座り込み抗議活動を視察したエピソードを紹介し「辺野古のように座り込みをすれば勝てる」と述べると拍手が起こり、座り込み参加者の「『勝利の法則』は勝つまで続けること」という発言が披露されるとさらに大きな盛り上がりを見せた。

移転のタイミング、土壌汚染対策、築地の再整備と問題が山積の市場移転問題。昨年8月の小池都知事による宣言以来延期が続いてきたが、都議選直前に「移転」の方針を示したことで早期実現に向けて再び動き始めている。しかし反対派はまだ移転中止の可能性を探っており、困難な状況が続きそうだ。

【取材・川島透(BLOGOS編集部)】

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