記事

ダイエット中の人はなぜジャンクフードを欲するのか

1/2

Lemberg Vector studio / Shutterstock.com

著:Heidi Seageカーディフ・メトロポリタン大学 Lecturer in Psychology)

 控えめに言っても、イギリスのダイエット業界は成功している。イギリスの成人の半数以上が、年間に摂取するカロリーを制限して体重を減らす努力をしている。ただ残念なことに、体重を減らすということは、食事の際にビスケットを控えたりサラダを選べば良い、というほど簡単なことではない。ダイエットの苦労を乗り越えてきた人でさえ、それがいかに難しいかということを知っている

 それでは、強い意思を持っていてもダイエットが非常に難しい理由はどこにあるのだろうか。なぜ私たちは食欲をコントロールすることができないのだろうか。

◆食べ物が出す「サイン」

 スーパーマーケットで美味しそうなものばかりが並んだ陳列棚の横を歩いたり、何か美味しそうな匂いを嗅いで、棚に並んでいるおやつを見てよだれがでてしまう。しかも、それらに含まれるカロリー量や栄養素など関係なく。これは誰にでも経験があることだろう。

 人間の知覚に訴えかけてくる食べ物のサインは無視することが難しく、またそのサインを出しているのは味や匂いだけではない。広告やブランドのロゴも、私たちを誘惑してくるのだ。

 人は空腹になると、ゲルリンというホルモンが脳を刺激することで食べ物のサインに気づきやすくなる。研究者たちは、空腹時の人間の脳は、比較的糖質や脂を多く含んだ不健康な食べ物が出すサインに対して、より強く惹きつけられるようにできているということを発見した。被験者にカロリーの高い食べ物を見せる実験では、このサインが唾液の分泌や食べたいという欲求などの空腹に対する予知反応を引き起こすことがわかっている。

 これらすべてを合わせて考えると、カロリーの高い食べ物が持つ特性は、体重を減らそうと頑張っている人、そして特にダイエットによって空腹を感じている人にとって、非常に難しいチャレンジとなることが多い。

 前向きに考えれば、この魅力的なサインを無視できるように鍛えることは可能かもしれない。ある研究結果によると、カロリーの高い食べ物のサインを無視できるようにパソコンで訓練を受けた人が、逆にそれに注意を向けるように訓練された人と比べて、スナック菓子の消費が少なかった

あわせて読みたい

「ダイエット」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    「安倍晋三記念小学校」嘘と判明

    和田政宗

  2. 2

    籠池氏の嘘 拡散した朝日は無視?

    和田政宗

  3. 3

    よしのり氏「罠にはまった文春」

    小林よしのり

  4. 4

    山口組の自虐的川柳が傑作ぞろい

    NEWSポストセブン

  5. 5

    希望維新の合流進めたい安倍首相

    NEWSポストセブン

  6. 6

    ISを「破門」しないムスリム社会

    SYNODOS

  7. 7

    内田樹氏の安倍政権分析に納得

    マガジン9

  8. 8

    詩織さん事件 超党派議連が追及

    田中龍作

  9. 9

    日本が核禁止条約に署名しない訳

    河野太郎

  10. 10

    よしのり氏 山尾氏の改憲案見よ

    小林よしのり

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。