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社会起業家の祭典!? 革新が集う「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2017」

業界最大規模のイベントが今年も開催

撮影:安藤光展

あなたは3億円あったらどんな新規事業をしますか?

今回は、今年も「ソーシャルイノベーター」の取材をする機会を得たので紹介させていただきます。

ソーシャルイノベーターとは、社会問題に対して新たな発想と明確なビジョンを持ち、解決に向けて失敗を恐れずに活動するリーダーのことです。日本財団は、こうしたソーシャルイノベーターを日本中から募り、支援を行っています。今年は全国200組以上の応募者から選ばれた7人がソーシャルイノベーターとして選出されました。11月にはソーシャルイノベーターを中心としたフォーラムも開催されます。

日本財団が取り組むこれらの「ソーシャルイノベーター支援制度」は、ソーシャルイノベーション(※1)の創出に取り組む革新的な人材を日本中から募り「上限1億円×3年間」で最大3億円の支援を提供する制度です。

本記事ではソーシャルイノベーターとその審査の仕組み、あとはその前提となる社会背景などをまとめたいと思います。まさか、クラウドファンディングが起業家の事業評価に使われるなんて…!?

※1、よりよい社会のために、新しい仕組みを生み出し、変化を引き起こす、そのアイデアと実践

社会問題に関心があるのは6〜7割

「ソーシャルイノベーション」や「社会課題解決」といっても、世間一般の人はいうほど関心がないのでは?と感じる方もいるでしょう。まずは日本の社会課題意識の現状を紹介します。

内閣府の調査によれば、「社会の一員として何か社会のために役立ちたいと思っているか」という問いに対して「思っている」と答えた割合が65.4%だったそうです。(※2)毎年横ばいでこの数値は推移しています。

他の調査も見てみましょう。博報堂の調査によれば、社会問題に「関心がある」と答えた人は約8割、「社会のために役立ちたい」と考えている生活者は約7割、いたそうです。(※3)この記事を読んでくれているあなたがどうかは知りませんが、社会には社会課題に対して一定の興味をもつ人がいるのです。

上記調査以外の社会課題に対する意識調査なども定点観測していますが、だいたい関心があるとする層は6〜7割います。ただし実際に活動している人はずっと少なくなります。極端ですが「社会問題に関心はあるけど、解決するのは自分じゃない」というのが現実的な一般の方の意識だと思います。

しかし、社会問題は誰かが解決しなければ、近い将来、今より大きな損失が出てしまいます。そういう意味では、今回の事業コンテストのような、課題解決をする人をガチンコで応援する仕組みがやっとでてきたのかと、個人的に感じています。

※2、内閣府「平成28年 社会意識に関する世論調査」
※3、博報堂「2017年 生活者の社会意識調査」

ソーシャルイノベーター紹介

・浅谷 治希氏(LOUPE Inc./CEO, founder):教員多忙化対策委員会
・安部 敏樹氏(一般社団法人リディラバ/代表理事):ソーシャルセクター全体のR&D部門に
・岡 勇樹氏(NPO法人Ubdobe 代表理事):Digital Interactive Rehabilitation System (デジリハ)
・川口 良氏(一般社団法人WorkAnywhere 代表理事):「CONTINUUM – コンティニウム」
・小松 洋介氏(NPO法人アスヘノキボウ 代表理事):Venture For Japan
・仁藤 夢乃氏(一般社団法⼈Colabo代表):夜間巡回バスによる青少年へのアウトリーチ
・横山 太郎氏(「Indicocrea(インディコクリエ) 」):これでいいのだ! CO-MINKAN
※氏名(所属):プロジェクト名

私が取材したオリエンテーションでは、7人とも自己紹介のプレゼンテーションを行ったのですが、特に印象に残っているのは、リディラバの安部さん、LOUPEの浅谷さんでしょうか。

社会問題解決というと、どこか難しく専門的な用語や横文字が多く出てくるのですが、2人のプレゼンテーションはキャッチーなワードをうまく使い、よりわかりやすい感じがしました。

事業プランが重要なのは当然ですが、社会課題の解決には、自分のまわりは当然として、社会全体を巻き込んでいく必要があります。様々な人の協力を得る以上、聴衆の“心を動かす”必要があります。目の前の人を変えられないで、社会は変えられないのです。

昨年、政治家の小泉進次郎氏がフォーラムの基調講演でこういう主旨の発言をしました。「イノベーションとは景色が変わること」と。私も昨年その場にいたので、他にも色々な名言があったのですがまさに“言い得て妙”で、今回選ばれた7人はまさに「社会の景色を変えてくれる人」たちになりうるなぁ、と感じました。

あとは企業のCSR(企業の社会的責任)や経営企画などの部門の方は、このフォーラムは面白いと思います。去年もたくさんの企業関係者が参加していました。事業プランの参考にもなるし、企業によってはコラボレーション先としても、ソーシャルイノベーターと関われるかもしれません。

クラウドファンディングという審査項目

そして最優秀者を選ぶアワード(コンテスト)の審査には、日本初と思われますが、審査項目にクラウドファンディングが採用されている点が興味深いと思いました。

使われるのは国内最大級のクラウドファンディング「Readyfor(レディーフォー)」です。Readyforは私の友人・知人も使って資金調達やPRをしていますし、ソーシャルセクターとのつながりも深いサービスです。

今回に関しては、クラウドファンディングでの運営資金獲得が目的というよりは、PR支援ツールとしての意味合いが強いようです。このクラウドファンディングで「どれだけの共感を集められたか」が評価となります。ソーシャルイノベーターたちのクラウドファンディングは、9月中旬からスタートするそうです。

この中で11月までに最終的な3人が、クラウドファンディング結果やフォーラム来場者による投票結果、提出された事業計画書等に基づき決定されるとのこと。クラウドファンディングやフォーラム等で、読者のあなたもこの選出に関与することができます。

まとめ

世の中が良くなって困る人は誰一人としていませんが、多くの人は社会課題解決を人生の大部分をかけて行うとなると、なかなか行動できません。それでも日本の未来に関与することはできます。自分も困ったことがあるならば、実際に課題解決に動いている人を応援したらいいじゃないですか。間接的な支援も大切な支援です。

今年の日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2017は「11月17日(金)、18日(土)、19日(日)」の3日間で、会場は「東京国際フォーラム」になります。チケットは以下からどうぞ。9月10日までは“超早割”ということでチケットがかなりお得になっているようです。

私は「昨年のフォーラム」にも参加したのですが、今年は去年以上に熱いフォーラムになりそうです。未来を消費する人間か、未来を創る人間か。社会課題解決の最前線を体験しに行きませんか?

参照リンク

日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2017
フォーラムチケット販売フォーム
[ PR企画 / 日本財団 ]

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