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「書店ゼロ」を嘆く意味がわからない

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書店が全くない自治体が全国で2割もあるというニュースが、きょう話題になっていました。

書店が地域に1店舗もない「書店ゼロ自治体」が増えている。出版取り次ぎ大手によると、香川を除く全国46都道府県で420の自治体・行政区にのぼり、全国の自治体・行政区(1896)の2割強を占める。「文化拠点の衰退」と危惧する声も強い。

書店ゼロの自治体、2割強に 人口減・ネット書店成長… (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

「文化拠点の衰退」ですってよ奥さん。

ぼく自身、最近は休みがちですが読んだ本の感想を書くことがありますし(そもそもそのために立ち上げたブログだった)、読書と無縁ではございません。なんだったら、書店にはお世話になった方です。今でも書店に行けば胸躍ります。

でも一方で「何が何でも本!」「本読んでない奴はバカ!下に見る!」みたいな「読書絶対主義者」も嫌いなんです。本はあくまで情報の器ですよ。そこに、何かそれ以上の神通力みたいなものを感じる人、いますよね。「書店ゼロ」を嘆く人って、たぶんそういう人と通じている。そういいながらもロードサイドにある、曽野綾子のクソみたいな新書がランキング1位になっているTSUTAYAには嫌悪感をしめすわけでしょ? 「あんなの本屋じゃねえよ」って。どないやねん。

しかし、はたして書店がなくなることをもって「文化拠点の衰退」とまで言えますか? ぼくは書店がなくなることをもって「文化拠点の衰退」などと大仰に表現する、そして表現することに違和感をもたないある種の業界関係者に対して、違和感を持たざるを得ないわけです。

街の書店は、子どもが絵本や児童文学を通じて活字文化の魅力に接する場であり、ネットが苦手な人の情報格差を埋める機能もある。地方都市では地域の人が集い交流する場でもあった。手にとって未知の本を読み、関心の領域を広げる機会も得られる。

ぼく、これを書いた人に言いたいんですけど、そんな本屋がいまだかつてあったのかと。なんかこれも、「オールウェイズ 三丁目の夕日」と同じじゃないですか? いまだかつてそんな「古き良き昭和」があったのか。本当はそんな書店、今まであったんですか?

じゃあ聞きますよ。そうした人たちは、たとえ誰も寄り付かないようなボロボロで、ネットが使えないおじさんがたまにエロ本を買いに来るぐらいの書店が街に「1」軒ありさえすれば「ほっ。これで今日もこの自治体の文化拠点は守られた」と胸を撫でおろすのでしょうか? そんなことで!? 「書店ゼロ自治体」をもってそういう心配をするってことは、そういうことですよね。

件の記事は、図書館に一切触れていないのも不気味です。大きな自治体の図書館に行ってみてくださいよ。平日なんか、母子が一階の児童書コーナーの畳コーナーに陣取って読書を楽しんでいる。のどかなもんです。図書館こそが「子どもが絵本や児童文学を通じて活字文化の魅力に接する場」なのですね。

そういうものだから「書店ゼロ」自治体の問題、ぼくは全く心配していません。心配なかたは、書店の模型でも作って神棚にでも飾っておくのがいいのではないでしょうか。

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