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なぜコンビニの赤いきつねには油揚げが2枚入っているのか?【あなたの知らないコンビニ活用術】

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日本の誰もが数え切れないほど利用するコンビニ。ただの買い物客よりコンビニを自由に活用するための「コンビニ活用術」を、自身もローソンで働いた経験を持つ流通ジャーナリスト渡辺広明氏が解説します。常に進化するコンビニの裏側を知って、あなたも”コンビニファンタジスタ”になろう!

本連載は、書籍『コンビニの傘はなぜ大きくなったのか』(2017年8月発行)を、許可を得て編集部にて再編集し掲載しています。

赤いきつねも緑のたぬきも。コンビニ限定商品のからくり

たとえば定番のカップ麺を買う場合、普通の人はコンビニで買うよりもスーパーやドラッグストアで購入しようとするでしょう。一般的に、コンビニがメーカー希望小売価格で販売しているのに対して、スーパーは特売日のみならず値引きして販売しているからです。

ところが、どこのお店に置いてあるナショナルブランド(NB)商品でも、コンビニでだけ〝変身〞して売っている商品があり、モノによってはお得なこともあります。

コンビニでだけお得な「コンビニ変身商品」の秘密

たとえば、この「マルちゃん 赤いきつね」(東洋水産)を見てください。
コンビニで販売されているほうだけが「ふっくらお揚げ2枚入り」となっていますね。通常商品の油揚げより一回り小さいとはいえ、2枚入りというプラスアルファの価値がつけられています。「緑のたぬき」も同じようにコンビニ限定商品の天ぷらが厚くなっています。

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念のため申し上げておきますが、味や麺の量(74グラム)は同一です。どちらもスーパーでは127円(実勢価格)で売ってるのに対して、コンビニでは184円で販売されていますから、57円高いことは高いのですが、「油揚げが2枚!」「ビッグな天ぷら!」と考えればそんなに割高だとは感じなくなるでしょう。このようにコンビニ向けにNBに一工夫を加えた商品を、私は勝手に〝コンビニ変身商品〞と呼んでいます。

というのも、コンビニ限定の「赤いきつね」や「緑のたぬき」が発売されていることは同社のホームページにも何ら説明されていないからです(余談ですが、関東向けと関西向けでダシの味が異なることはきちんと明記されています)。

変身商品が生まれた、メーカー・コンビニの裏事情

では、なぜこんな不思議なことが起きているのかを解説していきましょう。
コンビニの棚(=売り場のことです)には限りがあるので、売れ筋といわれるNB商品でも常時展開とならない場合があります。
圧倒的シェアを誇る「カップヌードル」(日清食品)なら常時陳列されていますが、「どん兵衛」(日清食品)のようなライバル商品が多い「赤いきつね」ですと、まれに売り場から消えてしまうことがあるのです。売るチャンスがなくなることはメーカーが何よりも恐れていることです。

そこでメーカー側がコンビニのために忖度した結果生まれたのが、コンビニ変身商品なのです。
スーパーで値引き販売された通常商品を買い求めるお客さんもいますが、コンビニ変身商品ならば付加価値がついているのでメーカー希望小売価格で購入したお客さんの満足度も上げられます。
同時に、コンビニにとっては「商品が違うからスーパーとの価格が異なる」という大義名分になるわけです。こうした大人の事情が絡んでいるからこそ、あえてホームページでも紹介していないということですね。

その他、具体的な変身商品は以下の通りです。

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