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高須クリニック院長の高須克弥氏によるナチス賛美はどこが問題なのか

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高須クリニック院長である高須克弥氏のネット上での発言が波紋を呼んでいる。



もともと右派の発現を繰り返して行っていた高須院長だが、ちょっと今回ばかりは状況が違うようだ。なぜなら、今回は高須院長がナチス賛美を繰り返しているという問題だからだ。

これを問題視するネット民の一部からは、高須克弥氏が院長を務める「高須」クリニックと「ナチス」をひっかけて揶揄するツィートも拡散しはじめているのだが、話はよくあるネットの炎上にとどまらない可能性もある。

現在アメリカはネオナチやKKKなどの白人至上主義団体が、その反対派に対しておこした死者の出た暴力事件で騒然としており、それをあたかも擁護するような態度に出たトランプ大統領とともに、全米から批難を浴び一部の右派を除いて、完全に四面楚歌の状態である。

このような国際常識に照らし合わせれば、高須克弥氏の一連のナチス賛美の発言は日本国内だけではなく国際的に批判される可能性が高い。

それでは、それがどのような発言であったのかをまずはまとめておく。

このへんまでだと、単にナチスの時代のドイツ科学や医学が優れていたという話だろう。

だが、そもそもドイツ科学や医学はもとから発達しており、それが別にナチスの時代に花開いたというわけでもないのもこれまた史実である。

さらに問題なのは、その科学なり医学を、超自民族優越主義に利用し、ユダヤ人をはじめとする人々を虐殺し、障碍者を計画的に抹殺し、それらの人々を使った生体実験を繰り返すことに使ってきたことだ。ドイツ医学がそのようなダークサイドの優生思想に陥ったナチス時代を指して、それを賛美するというのは、常識で考えて医学関係者ではちょっと考えられない話だろう。

百歩譲って、このあたりは高須氏の歴史認識がおかしいというところことになるわけだが、ところがこれに高須氏の発言はとどまらない。

ナチスによるアウシュビッツのガス室による虐殺については、その数について議論がいくつかはある。実際、そのガス室の規模からして、発表されているように多数の人たちが殺されているはずはないという論もあることにはある。

そういう人たちは、ナチスによるユダヤ人虐殺はなかった(実際は収容所の衛生状態がよくなかったため伝染病や栄養不良で死んだ・・・という意見も含む)という論を展開するのだが、実際にユダヤ人やジプシーや政治犯や精神障がい者を強制的に隔離し、結果としてドイツと占領地のそれらの人々に大して死をもたらしたということは動かしがたい事実である。それも、彼らの白人至上主義の優生思想から来たものだ。

※もちろん、これらの虐殺否定論に対して実証的な批判が加えられており、いまだ一説という扱いである。さらにアンネの日記はフィクションであったのではないかという説もすでに実証的に否定されている。いずれにしても、ホロコースト否認論は実証的研究してほとんど認められないレベルの仮説のようなものがその大半である。

なお、いわゆるホロコースト否定に対しては、それがネオナチの隆盛やいまだ傷を受けている世界中のユダヤ人に対する冒涜であるとの理由や、ネオナチの隆盛を招きかねないとの懸念から、2007年に国連総会で「ホロコーストの否定を非難する決議」を日本を含む全会一致で採択している。

国によっては、このホロコースト否認を公に行うことは犯罪でもある。よって欧米で堂々とホロコースト否認をしたり、ナチス賛美を留保をつけずに行ってしまうような人がテレビに出てくるということはあまりない。ましてや医療関係者として堂々とテレビに出たりすることもない。

高須克弥氏はこれをおわかりなのだろうか。

さらには、過去にもヒトラーとナチス賛美をしていたことも掘り起こされている。例えばナチスのプロパガンダ映画の『意志の勝利』を見たときのブログには、「ハイル ヒトラー」と題して、ヒトラーの再評価を促すような記事をあげている。

さらにはその上映後の感想をつづったブログでは、「僕は確信した。誰が何と言おうがヒトラーは私心のない本物の愛国者だ」と書いて、その政策に対して「僕は賛成だよ」と書いている。ようするにヒトラーの支持者ということをはっきりと宣言しているということである。

確かに部分的にみれば、ヒトラーが国家社会主義によって成し遂げたことの中には先進的なこともあるし、「愛国的」だったこともあるだろう。だが、その結論がユダヤ人の抹殺であったりするのであれば、手放しに賛美するというのはどういうことなのだろう。

ただ、高須氏にも言い分はあるらしい。

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