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ふくろうカフェもフォアグラも、人気の裏に残酷な現実

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脂の乗ったステーキやふわふわの卵のオムレツ、軽く暖かいダウンジャケットや毛皮のついたコート――。普段意識することは少ないかもしれませんが、私たちの生活は「動物」由来のモノで溢れています。皆さんは、これらの動物がどんな風に扱われ、どこからやってきたかを知っていますか?動物が直面している現実を知り、「動物福祉(アニマルウェルフェア)」について考えてみませんか。(JAMMIN=山本 めぐみ)

■人気の「ふくろうカフェ」の裏で


「ふくろうカフェ」で足を鎖につながれたふくろうたち

「外国人に人気の日本の観光スポットランキング」でも上位に入る「ふくろうカフェ」。普段見る機会の少ないフクロウと間近で触れ合えるだけあって、人気となっているようですが──。

「人に触られたり、近くに来られたりすることもそうだが、身動きのとれない状態で騒音の中に長時間置かれることが大きなストレス」。そう語るのは、認定NPO法人アニマルライツセンター代表理事の岡田千尋(おかだ・ちひろ)さん(39)。


アニマルライツセンター代表理事の岡田千尋さん

「フクロウは家畜化された歴史が浅く、人間と暮らすことに慣れていない。ストレスを溜めながらも敵である私たち人間に弱みをみせまいと気を張って身構え、あるとき突然、何の前触れもなくバタッと倒れて死んでしまうというケースが相次いでいる。フクロウにとっては過酷で残酷なのに、人間はただ触って満足しているような状態。果たしてこれで良いのだろうか」。「ふくろうカフェ」人気について、そう指摘します。

岡田さんが代表を務めるアニマルライツセンターでは、街頭でのチラシ配りやパネル展、署名活動などを通じ、「動物福祉(アニマルウェルフェア)」を訴えており、現在は「ふくろうカフェをやめてほしい」という署名活動も実施しています。

■「フォアグラ」の裏に「強制給餌」

世界三大珍味の一つであるフォアグラ。鴨やガチョウの肝臓を肥大させたものですが、肝臓を大きくするために「強制給餌」を行います。

「鴨やガチョウの意志はおかまいなしに、2〜3週間にわたり1日2〜3回、喉に太いパイプを突っ込み、餌を流し込む。フランスやオーストリアなどの一部の地域を除くEU諸国や、アルゼンチンなど国によっては法律で禁止しているところもある」と岡田さん。フォアグラの強制給餌の事実を知ると、嫌悪感を抱く人も多いといいます。

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強制給餌の様子。太いパイプが喉やクチバシを傷つける(写真:フランスの動物の権利団体 「L214」)

「動物の問題はなかなか重視されず公の場で議論されることが少なく、関心がない人が多いのも事実。ここを含めて社会の課題で、まずは知ってもらうことが大切」と活動について話します。

■動物を犠牲にすることなく、代替が可能なケースも

化粧品の動物実験や毛皮に関しては、技術の発展に伴い、代替が可能になってきていると岡田さんは指摘します。

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ウサギを使った皮膚刺激性試験の様子

「化粧品の動物実験に関しては、動物を犠牲にしなくても別のやり方で安全性を確認することができる。毛皮も、フェイクファー産業が盛んになってきている。『そもそも、この暴力不要じゃない?』というものは、やめていくべきで、それによって動物たちの置かれている状況が改善していく」と話します。

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毛皮の犠牲になる動物。2016年には137万頭分の毛皮が国内に出回った(写真:Nettverk for dyrs frihet)

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