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アメリカが北朝鮮を空爆する日は近いのか〜田原総一朗インタビュー

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北朝鮮をめぐる情勢が緊迫度を増している。ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を強硬した北朝鮮に対して、国連安保理は経済制裁を決議したが、北朝鮮が態度を改める気配は見られない。苛立ちを募らせるアメリカは北朝鮮への空爆を視野に入れていると伝えられる。緊張する世界情勢をどう見ているのか、田原総一朗さんに聞いた。【田野幸伸・亀松太郎】

中国が北朝鮮制裁決議に賛成した3つの理由

AP
国連の安保理は8月5日、ICBMを連続的に発射した北朝鮮を制裁すると全会一致で決議した。いままでにない強い制裁だ。

具体的な内容は、北朝鮮からの石炭や鉄、鉄鉱石、海産物などの輸出を例外なく禁止し、北朝鮮が海外に派遣している労働者の新規受け入れを認めないというものである。さらに、北朝鮮の団体や個人との新たな合弁事業を禁止した。もしこれが実行されると、北朝鮮の輸出総額の3分の1がダメージを受けることになる。

ポイントは、これまで「北朝鮮とは対話路線で行くべきだ」として追加制裁に慎重な姿勢を示していた中国やロシアも、制裁決議に賛成したことだ。中国やロシアがなぜ同意したのか、それぞれの事情通に聞いてみた。

まず、中国については、アメリカのトランプ大統領が選挙期間中から「中国は悪質な為替操作をしている」と批判してきたが、4月の習近平国家主席との首脳会談で対中姿勢を一転させた。その裏には、アメリカが中国に対して、北朝鮮に圧力をかけるよう強く求めているという事情がある。

トランプは北朝鮮への攻撃の可能性を示唆しているが、もしアメリカが攻撃したら、北朝鮮はただちに韓国や日本を攻撃するだろう。特に韓国を攻撃する可能性が大きいが、そうなるとソウルが火の海になって、100万人の死者が出ると試算されている。

アメリカは北朝鮮を攻撃するのを避けるため、中国に頼っているという構図がある。北朝鮮の貿易の9割は対中国なので、中国が強く出れば、北朝鮮は核兵器開発をやめるのではないかという見込みだ。

ところが実際には、北朝鮮と中国の貿易はむしろ増えていることがわかった。トランプは7月上旬にツイッターで「中国と北朝鮮の貿易は第1・四半期に40%増加した」と述べて、中国に対する経済制裁も辞さない姿勢を示した。これが中国に効いたともいえる。

また、北朝鮮がこのところ中国に厳しいことを言っていることも、中国に影響を与えているようだ。中国にとって、北朝鮮は朝鮮半島における緩衝地帯として重要なのだが、北朝鮮が中国の言うことを聞かないのは困る。「北朝鮮を懲らしめる必要がある」という声が中国の中で高まっていると、中国の事情通は話している。

もう一つの中国側の事情として、この秋の党大会を無事に迎えるためにアメリカとトラブルを起こしたくない、という習近平の思惑がある。

このようなさまざまな事情が重なって、中国は国連安保理の北朝鮮制裁決議に同意したのだとみられる。

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