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自分だけがわかる「超強力」なメモの方法

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(一般社団法人学びコミュニケーション協会代表理事 内山 雅人 構成=神田桂一 撮影=村上庄吾)

■「箇条書き」は脳の性質にあわない

みなさんはどのようにノートを取っているでしょうか。おそらくほとんどの人は、「左の上を基点に横書き」もしくは「右上を基点に縦書き」で文字を羅列していると思います。そして、「なにを書くか」にばかり注意を払って、「どう書くか」について意識することはないでしょう。それは「丁寧に端から書く」ということ以外に「ノートの取り方」を知らないからです。「丁寧に端から書く」というやり方は模範的に思えますが、これは「脳の仕組み」から見て、とても効率の悪い方法です。記憶力を呼び覚ます、整理力を発揮する、豊富なアイデアを引き出す……。そのような目的がある場合には、「マインドマップ」と呼ばれる記述法が最も適しています。

レオナルド・ダ・ヴィンチやトーマス・エジソンなど、天才たちのノートにはある特徴があります。ひとつは、独自性。板書の書き写しのようなノートはまず見当たらず、一目見ただけで、その人のノートとわかるものがたくさんあります。つまり天才たちはオリジナルなノートの書き方を自分で編み出しているのです。もうひとつは、脳の働きとノートの連動です。伸びやかな思考がノートの中で表現されています。天才たちのノートは、事柄を記録するものではなく、思考を広げるシンキングツールとなっているのです。

ノートをシンキングツールに変えるにはどうすればいいか。天才たちの手法を科学的に分析して編み出された記述法が「マインドマップ」です。

通常の書き方となにが違うのか。「クリップ」を例に説明しましょう。まずは「クリップでできること」を紙に箇条書きで書いてみてください。「紙をとめる」「つないでアクセサリ」「のばして刺す」……。これはワークショップでもよく行うのですが、受講者の平均は5~6つ。10以上も書ける人は稀です。

それではクリップでマインドマップをかいてみましょう。大きめの紙を用意し、その中央にクリップの絵をかきます。「クリップ」と文字を書くのではなく、絵や写真を置くのがポイントです。マインドマップではこれを「セントラルイメージ」と呼んでいます。

次にセントラルイメージからブランチ(枝)を放射状に伸ばしていきます。4~5本程度がいいでしょう。このとき直線ではなく、必ずくねくねとした曲線でかきます。そして曲線の上に「つなぐ」「変形」「切る」「とかす」など、連想される言葉をかいていきます。注意点は、ひとつのブランチにのせるのはひとつだけ。言葉ではなくイラストでも構いません。ブランチをさらに枝分かれさせて、どんどん自由に連想をつなげていく。するとどうでしょうか。箇条書きのときと比べて、思考の幅が広がり、しかも集中してかくことができたのではないでしょうか。

本来、脳はどんどん連想を広げていこうとする性質をもっています。くねくねとブランチが枝分かれするのは、脳内のニューロンの広がりを置き換えたものです。上から順番に書いていく「箇条書き」は、そもそも脳の性質にはそぐわない書き方なのです。

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