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オスプレイは、みっともない飛行機だ

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 オスプレイが話題になっているので、どんな飛行機かと少し調べてみたら、ちょっと意外なこともわかったので書いてみる。開発が始まったのは、なんと1980年代初頭だったというので、まずはその古さに驚いた。垂直に離着陸できるヘリコプータの長所と、水平飛行の速さとを、プロペラの回転軸を傾けることで達成しようと発想したもので、ヘリコプターのベル社が軍部の要請を受けて研究・開発に取り組んだという。

 原理的にすぐれた発想で実用性があるのなら、ふつうは次々に改良型が開発されて飛行機業界の新分野に成長する筈だが、オスプレイはそうはならず、いつまでもオスプレイだけの孤独なままで、新しい機種が増えることはなかった。ただし今は古くなっている大型ヘリの後継機として、高速輸送を担う次の主役に選ばれているらしい。しかし30年以上たっても新しい仲間が増えず、基本的に初期のままの姿でいるところに不安が残る。万全の安心感で選ばれたのではなく、他に選択肢のない無理が感じられるのだ。

 オスプレイの構造上の特徴は、水平飛行のための固定翼を備えているところにある。ところがこの固定翼が問題で、面積が小さくてエンジン故障時の滑空などには役立たない。プロペラも水平に向けたときは先に地面を叩いてしまうから軟着陸は不可能である。プロペラにはヘリコほどの大きさはないから、離着陸時の下降気流は高速・高温になり、騒音はすさまじい。そしてプロペラの空気抵抗により故障時にも安全に着地する能力を欠いている。

 これで軍用として役に立つのかと思うのだが、使用目的が「輸送機」だから、いいのだろう。それにしても、アイディア倒れのような「みっともない」飛行機だと思う。ちなみに「みっとみない」の語源は「見とうもない」だそうだ。見たくもない変な飛行機ということになる。開発段階で事故率が問題になったと伝えられたが、採用しようというのだから、それなりの理屈はあるのだろう。日本の自衛隊も導入を決めているという。その価格が一機100億円とかで、それが高いとか安いとか議論されているようだ。

 どっちにしても軍用と名がついたら価格は青天井になる。こんなものに税金を使ってほしくないのだが、せめてなるべく安く、なるべく少なく済ませてもらいたいものだ。

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