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フィンテックの融資サービス登場、金融機関の独壇場ではなくなる?

 フィンテック(金融とITの融合)を活用した新しい融資サービスが登場しています。これまで融資のビジネスは、金融機関の独壇場でしたが、状況が大きく変わってくるかもしれません。


写真:アフロ

 リクルートは中小企業がネット上で融資を受けることができる新サービスを8月にスタートさせます。同社は宿泊予約サイト「じゃらんネット」を運営していますが、まずは、このサイトに登録している旅館など中小の宿泊事業者を対象に融資を行います。当初は一部企業に限定のサービスですが、段階的に融資の対象を拡大していくそうです。

 このサービスの最大の特徴は、与信の判断にAI(人工知能)を活用している点です。予約状況などのデータを駆使することで合理的に融資の可否を判断します。旅館の場合、急に団体客が入り、食材をすぐに調達しなければならないといった突発的な資金ニーズが存在します。銀行など従来の金融機関では、こうしたごく短期間の資金ニーズに対応することはなかなか難しいというのが現実でした。フィンテックを使えばこのようなニーズにもうまく対応できる可能性があるわけです。

 個人向け融資の業界でも新しい動きがあります。クラウドファンディング事業を手がける株式会社キャンプファイヤーは7月から、クラウドファンディングと組み合わせた新しい融資サービスを開始しました。これは、同社が運営するクラウドファンディングのサービスを使って資金調達に成功した企業を対象に、100万円を上限に融資を行うというものです。スタート段階では企業が対象ですが、今年の秋からは個人も融資対象とします。

 同社ではクラウドファンディングの仕組みを通じて、その企業や人が、社会からどれだけ支援されているのかを数値化し、これを与信に応用します。支援者が多く、クラウドファンディングに成功している企業や人は、プロジェクトを継続して運営できる可能性が高いとみなすことができるわけです。

 ネット上で賛同者が多いことが必ずしも最適な与信につながるとは限りませんが、このやり方であれば、一度失敗した人や先端的なことに取り組んでいる人など、従来の枠組みではなかなかお金を借りることができなかった人が融資を受けられる道が見えてきます。

 これまでお金を貸すという仕事は銀行など金融機関の役割でしたが、その常識は大きく変わりそうです。

(The Capital Tribune Japan)

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