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北の脅威

7月28日午後11時42分、北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、日本海に落下しました。今年に入って12回目です。特に、今回の場合は、稲田防衛大臣辞任の間隙を狙ったようなタイミングでした。この時、防衛大臣を岸田外務大臣が兼務するという異常事態でした。南スーダンPKO部隊のいわゆる「日報」問題等により、稲田大臣の辞任は当然でありむしろ遅過ぎる位でしたが、8月3日の内閣改造まで延ばすことなく、しっかりとした防衛大臣を選任しておくべきでした。


  だからこそ、自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣はより一層緊張感をもっているべきでしたが、富ヶ谷の私邸を出て官邸に着いたのは翌29日午前0時22分。北朝鮮が日本を狙ってミサイルを撃ったら10分以内に着弾しますが、何と安倍総理が官邸に入るまで40分もの時間を要しています。ミサイル発射時の避難方法を紹介するテレビCM等により国民の不安を煽りながら、総理自身には危機管理意識が全くありません。


  金日成時代の90年代初め、38度線にある板門店を北側から見たことがあります。


  板門店に行く前に、散々、朝鮮戦争の頃の悲惨な記録映画を見せられました。多くの死体が転がっている光景、おばあちゃんが孫を抱いて嘆いている光景など、悲惨極まりないシーンが映る戦争記録映画でした。これによって、アメリカというのは怖い国だという意識が強烈に植え付けられました。


  そうした意識付けがされた後に、板門店に行きます。すると最初に見えてくるのが米軍の兵士でした。身長190センチ程の黒人ばかりでした。戦争記録映画を見た後で米軍の屈強な兵士たちを見ると、全員がマイク・タイソンに見えました。耳をかみ切ってくるのではないかと感じるほど獰猛で、強そうな軍隊として米軍が映りました。その恐怖感は強烈でした。


  その後ろに一群の東洋人の集団がいました。インスタントカメラを持って、バチバチ撮っています。そして、にこにこ笑いながらピースサインを送ってきます。その集団は韓国旅行中の日本人観光客でした。


  北朝鮮にとってはアメリカは非常に怖い存在です。アメリカ本土も射程に入るほどミサイル開発が進んできているとはいえ、怖い存在であるアメリカに向けてミサイルを発射することはないでしょう。一方で、後ろで陰からピースサインを出して、にたにた笑っている集団は、彼らにとってはけしからん存在に見えるでしょう。ミサイルを撃つ方向は、日本に向けられることになります。


  高いレベルの警戒態勢を要する時に、これまで何度も強く指摘してきましたが、総理は何故、官邸から歩いて0分の公邸に住まないのでしょうか。


  今週は何としても閉会中審査を実現し、北朝鮮を巡る問題や、南スーダン「日報」問題等について審議したいと思います。

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