記事

「日本最大のヤクザ組織は警察です」【ニコ生×BLOGOS第3回】

1/7
宮崎学氏。(撮影・野原誠治)
宮崎学氏。(撮影・野原誠治) 写真一覧
ニコニコ生放送とBLOGOSがタッグを組んでお送りしている、「ニコ生×BLOGOS」第3回は「ヤクザの実情」について考えました。10月1日、暴力団排除条例が東京・沖縄で施行され、全都道府県に条例が制定されまし。それに先駆けて、「暴力団と付き合いがあった」という理由から、芸能界の大御所が引退しています。


暴力団排除条例によって、ヤクザはどうなるのか。そもそも指定暴力団とは何か、芸能界、角界は癒着を断ち切ることができるのか。父が京都のヤクザの組長で、裏社会に精通する作家の宮崎学氏と、暴力団に詳しく、自らも「オジキ」と呼ばれるジャーナリスト須田慎一郎が明らかにしました。【番組ディレクター:BLOGOS編集部 田野幸伸】

【出演】
司会:大谷広太(BLOGOS編集長)
アナウンサー:小口絵理子
コメンテイター:須田慎一郎(経済ジャーナリスト)
ゲスト:宮崎学(作家)

紳助とたけしの違いは


小口:紳助さんの逮捕以来、暴力団排除条例の話がずっと出ています。市民からすると背景含めわかりづらいことがあり、歴史的背景、どういった経緯で報道が加熱しているのかなどを論じていきたいと思います。暗黙の了解みたいな感じでしたが、なぜいまさらそんなに取り締まるのかというところも取り上げていきたいと思います。ご覧のみなさんからもご質問をお寄せ下さい。たとえば年金とか保険金とかどうなってるんでしょうね。

宮崎:ありません。

小口:そうですか。やっぱりないんですね。老後の蓄えは自分でということなんですね。

須田:(島田紳助とビートたけしの)2人の違いは、紳助さんの場合は外部から指摘されて認めた。たけしさんは指摘される前に自ら進んでそういう付き合いを認めたということです。だからまったく状況が違うんです。リスク管理でいうと僕はビートたけしさんの対応は100点とは言わないが、かなり高得点。おそらくいろいろな濃淡こそあれ、みんなそういう付き合いはあったはず。リスク対応をどうするかはみんな個人で考えるべき。

宮崎:一番得した人は誰で、一番損した人は誰かを見る必要があります。一番得した人は週刊誌やジャーナリスト。まだ特集をやっても売れる。彼らがこの問題で一番金を稼いだ人たち。それともう一つは、紳助さんにしろたけしさんにしろ、違法行為があったのか、なかったのかが一番問われるべきであって、たとえば人と人との付き合いとか、一杯飲みに行ったとか、誰と仲がいいとかはそれこそ自己責任の世界なんですね。だからそれは一般の人たちが評価すればいいのであって、たとえば紳助さんの場合、最終的にその職業まで奪ってしまうまでに叩いてしまうことは、違法行為があれば法律にもとづいてやればいいわけであって、そうじゃない部分をことさらやるのは週刊誌の部数稼ぎにみんな乗っかったということ。

メールのやり取りの情報は誰が流したのか。ここが一番の情報じゃないですかね。たしかその前にあった大阪府警が操作してた事件で出てきたものですね。とういうことは、どこかからリークされた。リークにはリークの目的がある。そのへんを見ていかないと下手に踊ってしまい、真実を見誤ってしまうことがある。紳助が悪いんだと言い切ってしまうと、全否定してしまうことになる。

全否定してしまうと、彼の芸人としての生きていく道を絶ってしまうことになる。週刊誌に果たしてその権限が社会的に与えられているのかということも考えましょう。だから売れてなんぼという世界でやられたことに過ぎないんじゃないか。誰が誰と付きあおうが勝手だよというのが私の考え。それでリスクがあったら自分でリスクは取りますという考えです。

須田:もう一つこれはなかなか指摘されないんで、ここであらためて指摘しておきたいんですけど、紳助さんが右翼から街宣をかけられました。テレビでの発言が原因で。それに困ってヤクザに対応を頼みました。ここは事実関係として間違いないと思うんです。その場合に考えなければいけないのは、なぜテレビ局にしろ、あるいはその時に所属していた吉本興業にしろ、紳助さんを守らないのか。あるいは警察もそうですよ。右翼が街宣かけていたことは警察も認識していたわけですから、なぜ個人にそのリスク管理を全部押し付けたのか。そこにそもそも間違いがあったのではないかと私は思う。そこは警察に依頼するとか、弁護士に依頼するとか、そもそもやっていれば、ああいう状況にはならなかったのかなと思いますけどね。

小口:紳助さんを差し出すことで、吉本興業としては手打ちにしたということですか。

須田:我々は関係ないよと。全部お前が自分でやったことだから自分で解決しなさいと突き放したわけですよ。それを今になってあれはお前が悪かったと言うのはお門違いなんじゃないかと。

小口:ニコ生×BLOGOS、今回のテーマは。

大谷:「芸能界、角界にはびこるヤクザの実情」です。冒頭で申し上げたとおり、紳助さんの件があり、先月1日より、東京都と沖縄県で暴力団排除条例が施行されました。すでに他の都道府県ではすでにありましたが、今回東京でも施行されたことで、メディアでもクローズアップされたというわけですね。

そもそも「ヤクザ」とは何か



小口:須田さん、なぜ暴力団排除条例がこのタイミングで施行されたのでしょう。

須田:この流れはずっとありました。最大地域である東京で10月1日から遅れて始まったことで、何かいま急に始まったように思われがちですが、すでに他の都道府県では順次施行されていたという背景がある。

もう1つ言えば、今回の暴力団排除条例の最大のポイントというのは、暴力団、あるいはヤクザ組織そのもの、あるいはヤクザ組員そのものを対象としているわけではなくて、その周辺にいるカタギの人たち、あるいは普通の一般市民が暴力団と付き合うことによって、何らかのペナルティを課せられることになりますよと。要するに、その対象が一般社会まで広がってきた。そこが最大のポイントだと思いますね。

トピックス

新着ニュース

  1. 東芝、電子書籍事業を売却 動画配信ユーネクストに
  2. マハティール氏聴取方針 反首相デモ参加で警察
  3. パナ、レコードプレーヤー復活へ 「テクニクス」で16年度にも
  4. 8月のドイツ新車販売は6%増=業界団体
  5. 中国、株価指数先物の投機抑制を強化 証拠金引き上げ
  6. 8月米ADP民間雇用者数は19万人増、予想下回る
  7. 米FRBの現時点での利上げ、金融不安招く恐れ=グロス氏
  8. 高級スポーツカー窃盗容疑で逮捕 大学生ら、レース優勝
  9. 大間原発運転開始は目標1年延期 審査長期化
  10. 被害男性がトラブル録音 県警入手、佐賀遺棄事件

ランキング

  1. 1

    "スネ夫"な博報堂に五輪の利権は一切ない

    木走正水(きばしりまさみず)

  2. 2

    武藤氏 取り下げ理由"国民の理解得られぬ"

    BLOGOS編集部

  3. 3

    エンブレム問題 国民をナメすぎた組織委

    tenten99

  4. 4

    エスタブリッシュメントと世間に"ずれ"

    茂木 健一郎

  5. 5

    長谷川豊氏 "五輪組織委の責任者辞めて"

    長谷川豊

  6. 6

    中国究極の失策は習近平国家主席にある?

    ヒロ

  7. 7

    "憲法を守れ"の人がルールを守らない不思議

    おときた駿(東京都議会議員/北区選出)

  8. 8

    "趣味と仕事関係ある?" 秀逸な回答が話題に

    キャリコネニュース

  9. 9

    抗日パレード出席しても韓国に利益はない?

    大西宏

  10. 10

    なぜ日本と韓国は永遠にわかり合えないのか

    PRESIDENT Online

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID、mixiID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDまたはYahoo!IDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。