記事

「フジロック離れ」の謎 そして「フジロック、うざい」問題

DSC00020

世の中には2種類の人間がいる。フジロックに行く人と、行かない人だ。

若い頃は私も行っていた。

7037_ipod_large

最後に行ったのは、2005年だ。一緒に行った仲間と意識高く当時のiPodのCM風のイラストをつくったりもした。

私は伝説の第1回目(山梨で大雨、仕切り悪すぎ)と、第2回目(豊洲で灼熱地獄)にも行っている。「俺は初期のフジロックに行ったぞ」マウンティングを思わずしてしまう。

フェス文化はフジの"失敗"のもと成立った
http://blogos.com/outline/124143/

この日刊ゲンダイDigitalの記事が昨日、ヤフトピに載っており。Twitterのトレンドにも入っていた。

若者が敬遠か フジロックは“おひとりさま”中高年の祭典に
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/210855

不思議な記事である。若者が敬遠と言いつつ、実際に入場者の割合を集計したわけではない。あくまで記者の方が抱いた印象でしかない。タイトルからして、フジロックDISの記事かと思ったがそんなことはなく、最近では屋台の決済に電子マネーが使えるようになっているなど、好意的に書いている。

若者が敬遠というが、この手の「若者の○○離れ」的な話は、そもそも人口の構造が変わっていることを理解しなくてはならない。もう20年もやっているイベントである。初期に参加していた若者(例えば、私)は中高年になっているわけで。

「若者の○○離れ」関連でいうと、例えば、この記事を参照して頂きたい。
「若者の○○離れ」という誤解 (1/2) - ITmedia ビジネスオンライン
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1707/07/news017.html

もっともフジロックに関して言うならば、夏の苗場、山なので天候が変わりやすいこと、(深夜バスはあるし、自分で車で帰ることも可能だが)泊まり覚悟で行かなくてはならないこと、チケット代や交通費、宿泊費で3日参加するとしたら10万円コースになる可能性もあること、体力も激しく消耗することなどから、大変に敷居が高いといえるだろう。今に始まった話ではなく、1999年に苗場開催になってからずっとそうなのだが。

なんせラインナップも大人向けだ。

別に若者はフェスに行っていないわけではない。ロックインジャパンフェスや、サマソニ、氣志團万博などには足を運んでいる。結局、フジロックも上手く住み分けているのだよねという話にすぎない。

まるで、この記事のタイトルだとフジロックから客が遠のいているかのようにさえ感じるかと思うが、今年のフジロックのチケットは、売れに売れた。ビョークや小沢健二が出演した29日(土)だけでなく(この日は出演アーティストの魅力だけでなく、参加しやすい日なのでSOLD OUTになりやすい)、3日通し券、2日券(前半2日、後半2日それぞれ)がSOLD OUTになった。もちろん、チケットの売れ行きだけで利益は分からないのだが、動員はうまく行っているのはまた事実だ。

というわけで、この記事の印象操作っぽいことをいったん整理した上で、身も蓋もないことを書こう。この手の記事が拡散するのは、一部の人が薄々感じている、こんな感情ではないだろうか。

それは
「フジロック、うぜえ」
というものではないだろうか。

何かこう、敷居が高く。行っている人たちが鼻につくという。フジロックに行く人、行ける人というクラスタに関する羨望のような、嫉妬のような、複雑な感情が渦巻いているのでは、ないかね。あと、左翼臭とか、過度な文化系の臭いとかね。そういえば、昨年はシールズ奥田氏出演問題なんてのもあったな。いや、もう交わらないくらい分断しているはずなのだけど。

やまもといちろうさんのこのエントリーが秀逸だった
わざわざ「フジロック行ってきた」と報告される問題 〜無干渉社会を望みたい〜 - 山本 一郎
http://bunshun.jp/articles/-/3568

いや、このエントリーは別にフジロックに限らず、過度な干渉について言っているわけだけど。

03

まるで革マル派、中核派みたいに、この手の話はフジロック派、サマソニ派みたいな話になるのだけど。私は、実はずっとサマソニ派。ほぼ毎年、行っているんじゃないかと思う。アクセスがいいし、ラインナップがバラエティに富んでいるし、2日通ってもお値段、そこそこだし。今年も3日とも行ってしまおうかと思っている。

いや、フジロックも行きたいのだけど、サマソニでさえ、家族に通すのが大変なので。死ぬまでにもう1回くらい行けたらいいな。

09

いや、一応、育児、家事に積極的に関わっているので、ふらりと遊びに行く権利はゲットできているのだけど。昨日もSABER TIGERの東京公演、ビデオシューティングライブに。素晴らしいライブだった。すぐそこに手の届く、日本発世界に通じるハードロックがそこにはあった。

というわけで、フジロック敷居高い問題は、今に始まった話ではないのだけど。私は手の届くロックが好きだな。





最新作よろしくね!

あわせて読みたい

「フジロック」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    はあちゅうセクハラ告発圧勝の力

    広瀬隆雄

  2. 2

    太川の会見で文春砲の価値は暴落

    中村ゆきつぐ

  3. 3

    東京MXの沖縄・在日ヘイトは最悪

    『月刊日本』編集部

  4. 4

    車か生活保護か 地方の母子悲鳴

    赤石千衣子 CHIEKO AKAISHI

  5. 5

    イライラした人に居場所なき現代

    シロクマ(はてなid;p_shirokuma)

  6. 6

    楽天的すぎる楽天の携帯事業参入

    韋駄天太助

  7. 7

    薬使った性暴力 政府答弁に唖然

    中谷 一馬(Kazuma Nakatani)

  8. 8

    進次郎氏はマスコミ次第で消える

    足立康史

  9. 9

    プロゲーマー制度を賭博界が嘲笑

    木曽崇

  10. 10

    なぜ自衛隊は休息を命令するのか

    PRESIDENT Online

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。