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伝説ポケモンが出てから、俺のポケモンGOは「猫の集会」じゃなくなった

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 7月下旬から、『ポケモンGO』に伝説ポケモンが出るようになった。
 
 とにかく強くて、多人数がいなければ勝負にならないので、協力プレイが必須になっている。
 
 都心で『ポケモンGO』をやっている人にとって、伝説ポケモンを集団でボコボコに倒すのは造作もないことかもしれない。しかし、地方の国道沿いに住む、私のようなポケモンマスターにとっては、10人以上のポケモンマスターが集まること自体がかなり難しい。とはいえ、この機会を逃すなんてありえないので、車を走らせて市街地に出向き、人の集まっていそうな場所を徘徊した。
 
 午後7時。駅前の記念碑の周りに、スマホを持った老若男女が集まっていた。人数を数えると、15人。知り合い同士のグループもいれば、私のような飛び込みの者もいる。タブレットを持った小学生らしき少年がいた。くたびれたスーツを着た白髪のサラリーマンがいた。ウェイウェイした雰囲気の30代の親子連れもいる。女子高生の二人組もいた。
 
 そういった人達が、声をかけあい、戦闘をはじめるタイミングを揃えて、一斉に伝説ポケモンに挑みかかるのである。
 
f:id:p_shirokuma:20170805125420p:image  
 
 「よろしくお願いします」
 「ありがとうございました」
 「ポケモン減ってる人は、いったん抜けて回復してください」
 
 そうやって、街ですれ違っても声も掛けあわない者同士が、目的をひとつにしてゲームを共有している。たかがゲームという人もいるだろう。そうかもしれない。それでも、本来は接点を持つはずのなかった人と人が、こうやって集って声をかけあうというのは、面白いものだと私は思った。
 
 つい先日、伝説ポケモンのルギアを前に、公園に11人集まった時のことだった。
 
 ルギアを相手に11人では、勝てるかどうかわからない。そのとき、一人の中年女性が「すいません、あと10分で子どもを迎えに行かなければならないんですが、皆さんはまだ待ちますか?」と聴いてきた。
 
 私が「どうしますか?みなさん」と周りの人に訊いてみると、サンダルを履いた大柄な男性が、「わかりました、じゃあ、みなさん一度やってみませんか」と言って、皆が頷いた。
 
 バトル開始。予想どおり、11人では厳しい。「補給しながら、粘っていきましょう」と誰かが言った。実際、補給しなければたちまち全滅しかねない。そのかわり、補給の手間暇のせいで残り時間が厳しくなってきた。
 
 残り3秒!2秒!1秒!勝った!
 
f:id:p_shirokuma:20170805125415p:image
 
 ぎりぎりの勝利に、みんなが歓声をあげた。真っ先にルギアを捕まえたのはくだんの中年女性で、「ありがとうございます」と礼を言って公園を出て行った。残った者は、「お疲れ様でした!」と声をかけて見送った。
 
 なんだこれは?
 なんという社会的なゲームだ!  

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