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どうしてもおそい対応 医療の進歩が早いから仕方ないのだけど

以前から書いていますが、幹細胞移植でしか治癒しなかった慢性骨髄性白血病(CML)は飲み薬で90%治る時代になりました。そしてその約半数が5年以上薬をやめても再発しないことがわかってきています。そう高い薬をやめれるのです。

ところがこのやめれることがわかってから2年以上が経ちましたが、学会ではどうやってやめることが一番いいかまだコンセンサスができていないことから、医師達に勝手にやめないようにという命令が出ています。

現在までの海外だけの試験では日本人に本当に当てはまるのかわからないため日本人を対象にした臨床試験が行われ、その詳しい解析が今行われています。概ね欧米とほぼ同じデータのようですが、その最終結果が出るまで学会は勝手に薬をやめることがないように、そうエビデンスができるまで待ちなさいという命令が血液医師達に伝えられているのです。

それゆえお金の問題、副作用の問題、個人の希望の問題がなければ、今現在日本のCMLの患者さんは薬がやめられません。そのうち半分近くの人はもう飲まなくてもいいのにです。

「正しい」医療をするためには仕方ありません。でも正直やめても大丈夫そうな人は今現在かなりいて、その分の薬をやめるとかなりの医療費が削減できます。患者も医師も少し焦ります。ある先生は自主的にやめる仮の基準を決めてもいいのではとある会でお話しされていました。まあある意味学会に対する不満ですが、現場は早くして欲しいんですよね。

より安全に。正確を期して。いわゆる官僚体質でもあるのですが、逆にいい加減すぎると人間の命の問題になりますので慎重をきするということもわかります。それこそ医師達が病院毎、地域毎自主研究を立ち上げればいいのかもしれませんが、忙しすぎる医師達は研究を立ち上げる余裕がないのは事実でしょう。

ガイドラインが3年ごとに変わる進歩が早い分野です。そうある意味対応が追いつかないのは仕方ないのですが、薬をやめて再発してもまた再開すればほぼ前例元に戻すことが可能と言われているからこそ、学会も度胸を決めて少し早めて欲しいものです。

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