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安倍総理、国会で嘘をつくのはやめましょう。 「1月20日に知った」は余りにも不自然だ!

 加計学園森友学園での傲慢で不誠実な対応により安倍政権の支持率が下がり続けている影響で、都議会議員選挙に続き、23日に投開票が行われた仙台市長選挙でも自民、公明党が推薦する候補が破れ、我が党の衆議院議員だった郡和子さんが初当選を飾りました。この結果からも安倍総理が加計学園問題などで十分な説明を果たしていないと多くの国民が考えていることがはっきりしたと考えます。

 このような状況の中で24、25日、衆参の予算委員会で安倍総理が出席して加計学園問題についての集中審議が行われました。当初与党側は都議選後の10日の総理不在の委員会審議で済ませようと考えていたようですが、野党からの要求や総理が出席しないことに世論の批判が強くあり、安倍総理自身の判断で自らが出席して国民に丁寧な説明をすると開催が決まったものであります。

 確かに総理の答弁する姿を見て、これまでの予算委員会での態度とは異なり、常に低姿勢で言葉を選びながら慎重に発言をしていて、逆ギレすることもヤジに反応することもなく、支持率の低下や選挙での敗北の反省に立って我慢しているなと感じました。

 しかし、答弁の中身や疑惑解明に努めようとする姿勢が変わったかというと、そうではありません。

 総理のみならず答弁に立った官僚も含めて肝心な部分については「記憶にない」「記録にない」の連発で、とてもこれで真相解明が図られたとは言えず、むしろ、疑惑が深まったと考えざるを得ない結果となりました。

 特に、前川前事務次官の答弁と食い違いを見せている部分については、どちらが正しいのかをフェアに判断するためにも虚偽の答弁を行ったら偽証罪に問われる証人喚問で双方が答える必要があると思います。

 今回の審議で問題となった答弁をいくつか紹介します。

 一つは当時、首相補佐官を務めていた柳瀬氏の答弁。今治市側の記録によると9月2日に首相官邸から呼ばれ、柳瀬補佐官と加計学園の獣医学部新設の件で面会している事実が残っていますが、そのことを問われた柳瀬元補佐官は今治市の職員と「記憶によると会っていない」と答弁したのです。 「記憶によると」というところがポイントで、「会っていない」と断定的には決して言わずに「記憶では」会っていない、覚えていないと曖昧な表現に終始したのです。つまりは面会した物証が出て来た時に「記憶違いでした」と逃げられるように「会っていない」と断言することは避けて「記憶では」と加えているのです。つまりは、会っていることは間違いないのです。

 特区の認定が下りる前に申請者の今治市側と官邸側が会っていたということは加計学園ありきで物事が進められて来た事実を証明する非常に重要なポイントです。それ故に事実を明らかにせずに隠そうとしているのでしょうが、今治市側に残っている記録と柳瀬元補佐官の記憶のどちらが正しいかを証人喚問で明らかにする必要があると思います。

 安倍総理も非常に重要な答弁をしました。それは、加計学園が獣医学部新設の特区申請をしていることを安倍総理が知った日が、特区として今治市を認定した1月20日だという答弁です。

 安倍総理の言い分は、申請者は今治市だから今治市ということは知っていたけれどそれ以上の説明は無かった、認定する日に担当者から説明を受けて初めて加計学園が獣医学部を新設することを知ったというものです。安倍総理は加計学園の理事長の加計孝太郎氏と米国留学した時からの『腹心の友』でしばしば食事やゴルフを共にする仲です。加計学園が獣医学部の新設を目指して働きかけを行っていた2013年から2017年までの間に14日もゴルフや食事をしています。加計孝太郎氏が血眼になって動いていた案件について、一度も話題に出なかったとは考え難いと思います。

 何故、このような答弁をしてしまったのか考えると、その前の大串政調会長とのやり取りの結果ではないかと考えられます。

 大串政調会長は安倍総理と加計孝太郎理事長が14回もゴルフや会食を繰り返していたことを取り上げ、国家戦略特区を認定する責任者たる座長の安倍総理が申請者である加計孝太郎氏と食事を共にすること自体、いかに友達であろうと国会公務員倫理規程に抵触する恐れがあると指摘しました。安倍総理は具体的な要請も受けていないし獣医学部の件は話題にも出ていないから、そういう利害関係があるとは知らなかったとの趣旨の答弁で逃げようとしましたが、不適切であることは間違いありません。

 そもそも、公務員は(※)のように、利害関係者から接待を受けなくても共にゴルフをすること自体も禁止されているのです。

 

※公務員倫理規程第三条

 職員は、次に掲げる行為は行ってはならない。

  六 利害関係者から供応接待を受けること。

  七 利害関係者と共に遊技又はゴルフをすること。

 

 それに加えて大串政調会長から、食事等の費用はどちらが負担したのかとの問いに対して、長年の友人関係にあるから、奢ることもあれば、奢られることもあったと答弁したのです。

 安倍総理はどこの地域を特区に指定するのかを決定する国会戦略特区諮問会議の座長、つまり、決定権者です。決定権者である安倍総理が、申請者である加計孝太郎理事長から食事をごちそうになっていたならば、具体的な要請が無かったとしても供応だと取られかねません。公務員の倫理規定の対象に総理は含まれませんが、大臣規範でも「関係業者との接触に当たっては、供応接待を受けること、職務に関連して贈物や便宜供与を受けること等であって国民の疑惑を招くような行為はしてはならない」と閣議決定されているのです。明らかにこの規定には反していると思います。

 だから、さすがの安倍総理もこのまま加計学園が特区申請していることを知っていると言ったら大臣規範違反を指摘されると気がつき、特区申請していたことを知ったのは1月20日の認定した日だという非常に不自然な答弁をしたのでしょう。

 誰がどう考えても信じられない答弁であったので翌日の参議院ではこの答弁の真偽が焦点となりました。

 これまでの安倍総理は、加計学園の獣医学部新設について、構造改革特区の時から「15年間、特区申請され続けてきた」「関係者はみんな知っていた」と答弁していました。そして、6月5日の参院決算委員会でも「国家戦略特区に申請を出した段階で承知した」と答弁していました。また、社民党、福島瑞穂議員の質問主意書への答弁でも「構造改革特区の説明資料に加計学園が候補になっていると記載されていた」と閣議決定しています。この日付のズレについて追及されましたが、安倍総理はこれまでの説明を覆して1月20日に初めて知ったと改めて答弁し、過去の答弁を修正しました。

 皆さん、加計孝太郎氏と14回も会食やゴルフをしていて、その間、一度も獣医学部新設の話題が出なかったと信じられるでしょうか?

 国会の答弁で明らかな嘘が罷り通るようになったら国会審議は意味をなさなくなってしまいます。

 安倍総理は正直に加計学園の疑惑は総理主導で進めて来たことを認め、特区の認定を一旦白紙に戻すべきだと思います。

 これ以上、嘘に嘘を塗り固めるのは止めにしましょう。自らの発言が嘘ではないというのであれば、虚偽の答弁をしたら偽証罪に問われる証人喚問で堂々と主張すべきだと思います。

 いずれにしても、これで丁寧な説明を尽くしたと終わりにしてはなりません。安倍総理の関係者のみが恩恵に預かることの出来るようなエコヒイキ政治を終わらせる為にも臨時国会を召集してしっかり審議を行うことを与党に要求します。

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