記事

共働き家計“パワハラ退職”で完全に傾く 貯められない「別財布」の落とし穴

1/2

毎月のお互いの支出額を知らなかった「どんぶり家計」の共働き夫婦。しかし、夫が「パワハラ」を受けて退職することになると、家計は急に傾きだした。職場トラブルやリストラ、病気などで家族が働けなくなったときのために、どんな備えが必要なのか。

●家族構成(2人家族)
会社員のKさんの夫(56)/会社員のKさん(51)
●手取り収入(月)
20万4000円(夫)、26万2000円(Kさん)計46万6000円
●貯蓄 420万円

夫がパワハラを受け退職 妻の稼ぎが頼みの綱

「これから財布を1つにし、1人の収入で生活できるようになりたいのです」

そう言って相談にやってきたのは、会社員のKさん(51)です。同じく会社員の夫(56)とともに長年共働きで、それぞれに収入がありました。しかし、夫が「役職定年」を迎えた後から、社内のパワーハラスメント被害にあってしまいました。1年弱耐えて頑張ってきましたが、精神的につらくなり退職を決意されたそうです。

役職定年とは、定年の数年前となる55歳前後に役職を解かれ、事実上の減給となる仕組みです。60歳の定年退職まであと4年。あとひと頑張りという気持ちもあったそうですが、今まで十分に頑張ったのでもう楽に仕事してもよいかなと思い、後任者への引き継ぎが終了する見込みの2カ月後に退職すると決めたそうです。

▼支出計38万円 別財布の夫婦ともに「絶句」



ただし、次の職場はまだ決まっていません。

年齢的なことも考えると、すぐに職が見つかるとも思えないということで、数カ月間は失業手当をもらいながら生活していこうと考えています。そのため、収入の軸をしばらくはKさん本人(妻)にして、できるだけ毎月の収入の中で生活し、貯蓄は減らしたくないと思っているそうです。

現在の夫の収入は、役職定年後の減額された給料で手取り20万4000円ほど。妻であるKさんの収入は手取り26万2000円ほど。毎月の収入は、夫婦合計で約46万6000円です。

一方、支出は、これまで「別財布」だったので互いに支出額を理解していなかったといいます。今回、私が聞き取りをしながら合算していくと毎月38万円ほどだとわかりました。「え?」「そんなに……」。互いにむちゃな支出はしていないつもりでしたが、大人2人暮らしでこんなにかかっているとは、と驚いた様子でした。

月の支出を38万円から26万円へ減額できるか?

Kさんだけの収入で生活できるようにするには、毎月の支出を38万円から26万円まで、約12万円分を減らす必要があります。この減額幅は大きく、簡単ではありません。生活費を縮小していくことも必要ですが、やはり、多少の貯蓄を切り崩しつつ、できるだけ早く仕事を見つけてペースを取り戻すことも考えなくてはいけません。

まずは当面の収入計画について考えました。

ご主人は退職後、失業手当を受給するつもりとのこと。自己都合退職になってしまうので、3カ月の待機期間を経て、失業4カ月目から月16.5万円ほどを5カ月間受給することができます。この5カ月間は、妻の収入を合わせて42.7万円なので、家計は赤字にはなりません。問題は、失業給付が切れた後、将来的に収入が見込めなくなった場合の備えです。

仕事が見つかるかどうかについては全く予想ができないので、まずは生活費の縮小を目指すことにしました。2人で毎月38万円の支出は、Kさんご夫妻も多すぎると感じたようで、支出の減らし方については積極的に考えてくださいました。



あわせて読みたい

「家計」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    野田聖子氏の文春砲を扱わないTV

    小林よしのり

  2. 2

    山尾議員の不倫相手は恥だと思え

    小林よしのり

  3. 3

    よしのり氏 山尾氏の謝罪に苦言

    小林よしのり

  4. 4

    共産党のデマがはびこる堺市長選

    足立康史

  5. 5

    北朝鮮の狙い通りに騒ぐマスコミ

    AbemaTIMES

  6. 6

    ミヤネ屋インチキ医療特集に称賛

    中村ゆきつぐ

  7. 7

    豊田・山尾問題は孤独が原因か

    幻冬舎plus

  8. 8

    正恩氏の下半身まで暴く名物記者

    PRESIDENT Online

  9. 9

    文大統領の北朝鮮支援は理解不能

    木走正水(きばしりまさみず)

  10. 10

    加計学園 地元の今治市民がデモ

    田中龍作

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。