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生活保護受給者の医療 就労支援しなければいくら病気を治療してもダメ!

学会発表を報じた医療系新聞の記事です。生活保護受給RA患者で就労再開への道険しく 大規模コホート研究から分析

医者はあまりこの手の研究発表に興味を示さないかもしれないですが、社会的にはとても意味があることです。 以下引用し解説します。
>受給RA患者は2011~14年の各4月時点で生活保護を受給している状態で初めて登録された計127例、全RA患者は2011年4月時点で登録された5,661例で、両者の症状や治療内容の経時的変化などが比較された。
リュウマチ(RA)患者さんに生物学的製剤(これも結構高い薬。でも症状を劇的に改善させ予後等を変えた薬)含む治療を行なった際、生活保護を受けている方とそうでない患者で症状の進行などを比較したというものです。
>受給RA患者の方がより疾患活動性が高く、機能障害が進行していた。
>また、生物学的製剤の使用率は受給RA患者で21.3%、全RA患者で14.2%と、受給RA患者で高かった。
これは生活保護受給者における疾患の程度が、非受給者に比べ悪いということを表しています。受診含めた初期対応が悪いのもあるのかもしれません。状態が悪いから生物学的製剤の使用量も多いということを表していると思われます。
>さらに、受給RA患者では、IORRAコホート調査に初めて登録されてから2年後のDAS28とJ-HAQはそれぞれ3.0±1.2、1.13±0.84と改善が見られ、生物学的製剤の使用率は28.0%と高くなっていた。
そして少なくとも治療することで症状は改善しているということ。ただ重症だから生物学的製剤という高い薬が必要な割合が多いということです。
>加えて、2年後に生活保護の受給は8例で中止されていたが、その理由は4例が転院、2例が通院中止により理由不明、2例が死亡であった。しかし、症状改善に伴い就労を再開したことで受給が中止できた例は見られなかった。
症状は改善したのに仕事に復帰した人はいないという悲しい結果です。そう医師たちは病気を治すことに専念するわけですからこれも仕方がないと言えますが、病気のために仕事をやめ生活保護受給しちゃうと復帰しにくいんですよね。以前書いた記事です。
>生活保護費受給者の自立を支援するという生活保護制度の目的は、受給RA患者に対して十分果たせていないことが明らかになった」と指摘し「RA診療医は就労可能な受給RA患者を見極め、適切な治療だけでなく、ソーシャルワーカーやケースワーカーと連携して就労支援も行っていく必要があるのではないか」と提言した。
この点でわかることはいくら病気を改善させても仕事に戻らない生活保護受給者が多いということです。そしてそれは医療だけではダメ。ちゃんと周りがしっかりサポートすることが大切なのです。ただ現場では放置していた方が楽と考える人たち(医療者含む)が多いのでしょうけど。

医療現場での生活保護受給者の傍若無人ぶりは結構あります。それでも本当に医療費が払えないことで生活保護にならざるを得ない方が増いることは事実です。

生活保護の医療費問題は医療者だけに任さずみんなで協力しながら受給者を就労させることが一番の目標だと思っています。少なくとも医療費無料だけの今のままの施策だけではダメです。

こんなに問題山積みなのに、政治家しっかりしてよ。タイミング悪く辞任するぐらいなら働け!

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