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実は冷ややかに見られている? 「若いうちから活躍できる職場」は本当によい職場なのか

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現在は空前の「採用難時代」。新卒の求人倍率は平均でも2倍近く、サービス業など業界によっては10倍を超えるところもあります。このため、企業は若者が魅力に感じる職場を作ることで、若者を惹きつけようと必死になっています。そして一様に「当社は若いうちから活躍できますよ!」とアピールするのです。

しかし当の若者は、若いうちから活躍できるかどうかを特に問題にしていないようです。ある調査によれば、企業側は4割程度が「若いうちからの活躍」を訴求したいと考えているのに対して、学生側はそれを重視するのは1割にも満たないという結果でした。こうしたズレはどのようなところから生じるのでしょうか。(文:人材研究所代表・曽和利光)

人生100年時代「生き急ぐ人」は多くない

若手に責任を押し付ける会社?
若手に責任を押し付ける会社?

一見するとよい職場のように思える「若いうちから活躍できる」職場が、なぜ若者に人気がないのか。私個人の感覚でいうと、早く出世できて責任者になれて自分のやりたいようにやってよい職場は、そんなに悪くない、いや、素晴らしい職場ではないかと思います。私が新卒で入社した頃のリクルートは、そんな感じでもありました。

ただ、人には好きなペースというものがあり、ゆっくり成長したいという人も大勢います。人生100年時代ともいわれる現在、リクルートのようにある意味「生き急いでいる」人の多い会社はむしろ少数かもしれず、そこが今の若者の感覚とずれているのかもしれません。

若者は何も「若いうちに活躍したい」のではなく、面白い仕事で成長したい、やった分だけきちんと認めて欲しい、そして役職や報酬など働きに見合った待遇が欲しいというだけなのでしょう。それが若いうちがどうかは別にどちらでもよい、適切な時にそうなればよいだけです。

会社側は若い人に受けようとするあまり、良かれと思って「若いうちに活躍できる」と喧伝するわけですが、若者は冷ややかな目で見ているという構図です。会社が若者にアピールすべきは「若さを欲している」ではなく、「うちは頑張っただけ報われるフェアな会社ですよ」ということなのかもしれません。微妙な差ですが、このあたりの機微に若者を惹きつけることができるかどうかがかかっていると思います。

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