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堀江貴文氏独占インタビュー「結局、世の中を変えるのは技術革新しかない」

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堀江貴文氏(撮影・野原誠治)
堀江貴文氏(撮影・野原誠治) 写真一覧
5月12日、都内某所。
4月25日の最高裁による上告棄却判断を受け、およそ2年半の服役が決定した堀江氏。今回BLOGOS編集部では、収監まで残された僅かな時間を堀江氏に割いて頂き、緊急インタビューを行った。聞き手は、堀江氏についてもライブドア事件以前から積極的に発言を行なってきた池田信夫氏。

収監を間近に控えている堀江氏に会うのは、ライブドア社長時代を知る我々にとって複雑なものがある。雨の中、緊張感を持って現場に向かったが、堀江氏は意外なほどリラックスした表情で池田氏の質問に答え始めた。日本という国が抱える様々な閉塞感や不透明な未来像。そして、刑期終了後に氏が描く新たな“プラン”までもが飛び出した。【取材・構成:入江大輔、大谷広太(BLOGOS編集長)】
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基本的に政策が行き当たりばったり


池田信夫(以下、池田):東京電力の救済案が間もなく閣議決定されます(5月11日現在)東電には株主が93万人もいて、社債を5兆円も発行していて、大変な影響が出るから救済すると。国民負担で国が資金を立て替えて支援する形になります。そして、全体の約半分の金額を他の電力会社から負担金として集めるそうです。

堀江(以下、堀江):つまり、国有化するという事ですよね。

池田:そうです。準国有化ですよね。多くの経済学者が「日本航空だって会社更生法を適用された訳だし、東電もそうすべきだ」と指摘しています。

堀江:それは、おかしいですよ。

池田:これはある意味、堀江さんの事件と裏表になっています。
東電のために、法律を作ってでも助けたい。でも、堀江さんのようにこれまでの秩序に反抗する人は、裁量の範囲内で最大限の罰を与える。浜岡原発の停止要請に関しても、同じような考え方でやっていますね。

堀江:基本的に政策が行き当たりばったりですよね。

「みんなで貧しくなろうぜ」という”空気”


堀江:結局「みんなで苦しみを我慢しよう」って感じなんでしょう。「みんなで貧しくなろうぜ」みたいな。

保守系のおじいちゃん達って、だいたいそんな感じでしょう。「冷房も使うべきじゃないし、日本中は贅沢しすぎだ」、と。「家にテレビが4台もあるのはおかしい」、とか(笑)。

僕は反論しますけど、こういう意見に反論しづらい”空気”がありますよね。それは僕が「スーツを着ていない」と指摘された時と同じ”空気”です。でも、みんなでクールビズを叫んだら、スーツを着る必要がなくなるんですよ。周りと同じ事を言っていたり、周りに反論しなければ、それでよしとする。

Twitter上でも、おそらくそのような”空気”があって、それに反する人物は忌み嫌われてしまう。別に嫌う必要はないと思うんですよ、ただの意見なんだから。その人の人格まで否定する必要はない。突き抜けてしまえばどうって事ないんですけど、突き抜けられる人は滅多にいないから、意見が違ったとしても、黙ってそれに従っている。

例えば、小学校の運動会で、炎天下の中ずっと姿勢を正して30分も整列させられる。でも、「そんな行為に何の意味があるのか?」と言えば、先生から鉄拳制裁をくらう訳ですよ。おかしいと思いながらも、おかしいと言えない雰囲気があった。誰もそれに対して声を挙げない。

これが問題の本質で、小学校の時からそんな訓練を受けている。結果として、みんなで貧しくなることも我慢しちゃうと思いますよ。この国の人たちは。我慢できない人たちは、「これは流石に有り得ない」と思って逃げて行く。

結果として、我慢できる人だけが残ってしまう。一時的に所得の水準が下がって、相対的に貧しい生活にもなるでしょう。

日本人が貧しくなったと痛感


堀江:でも、日本にいると分からない。

海外に行くと、日本人って貧しくなったと痛感しますよね。だって、シンガポールに行ったら、メチャクチャ活気があるじゃないですか。

例えばセントーサ島に新しいカジノができたり、京都吉兆の料理長の徳岡邦夫さんプロデュースの『Kunio Tokuoka』というお店は、5万円のコース料理を普通に出している。
新しいホテルがバンバン立って、シンガポールの市街地ではF1グランプリが毎年開されています。中国系の人たちが遊んでいて活気もあるし、すごく豊かなんですよ。

でも、日本に帰ってきたら、カジノもないし、活気もない。しょぼくれている。みんな焼き肉に行って、200円のユッケを食ってる。終ってるよね、みたいな。

みんなこの状況に気づいていない。例えば200円台の食事なんて、当然怪しい食材を使っている訳ですよ。でも、若者は給料が上がっていないから、そんなジャンクフードを食べて満足している。デフレの正体がそれですよ。ジャンク化はアメリカの貧困層のように、日本でも進んでいるんでしょう。

アメリカと違うのは、あの国にはちゃんと富裕層もいるけれど、日本は富裕層を潰しにかかりますから。

文化を作っていくのは富裕層なんです。彼らには潤沢な金があるから、散財もする。生活費+αしかない人が散財はできないでしょ。

日本の地方もどんどん破壊されていて、国道沿いにはどこにでもあるコンビニであったり、ショッピングセンターばかり。みんなが一緒に貧しくなってるとでも言いますか。本質はその辺りにある。まさに『清貧』ですよ『清貧』。

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