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「25歳を過ぎた女性は売れ残りのクリスマスケーキ」という社会通念の経済的損失について

日本では「25歳を過ぎた女性は売れ残りのクリスマスケーキ」という社会通念があります。

これは馬鹿げた考えであり、なによりも日本経済にとって大きなマイナスになる考え方なので、即刻、やめたほうがいい。

ワイフによれば「アメリカでは、女性が最もあこがれ、最も輝く理想の年齢は35歳と考えられている」そうです。僕のワイフは生粋のアメリカ人なので、彼女の言う事は常に(><)正しいです。

だから35歳以下の「お子ちゃま」たちは、なるべく自分を、おとなびた、セクシーで経験豊富な女性に見せるため「盛る」し、40歳を超えた女性の場合は「私は35よ」と、しゃあしゃあと嘘をつきます。

つまり、35歳というマジックナンバーに女性の願望が強くアンカーされているのです。

それが証拠に人気テレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の主人公、キャリー・ブラッドショーを女優サラ・ジェシカ・パーカーが演じた時、彼女は33歳でした。

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(出典:ウィキペディア)

このテレビドラマは、きらびやかなファッションで、次々に流行を作って行きました。

ファッション業界にとり、35歳の女性をどう取り込むか? というのは死活問題です。なぜなら35歳のキャリアウーマンは、大学を出たばかりの女性なんかより遥かに購買力があるからです。

だから実業界は35歳の女性の栄光をたたえ、賛美するのです。

アナリストが新しいアパレル企業を分析する場合も、どの顧客層に支持されているか? を精査します。もし35歳の女性への食い込みが弱いブランドなら、余り期待は持てません。

翻って日本の状況を見ると女性の適齢期の設定が早過ぎます。適齢期を過ぎた女性には、無言のプレッシャーばかりかけて、彼女たちが自由奔放に消費するのを「悪」と見做す風潮すらあります。これは大きな機会損失です。

だいいち、白人女性は「劣化」が早いです。そこへゆくと日本の女性は、いつまでも若いし体型も良い。それなのに日本女性のほうが「賞味期間」が短いというのは、どう考えても納得が行きません。

思うに、これは日本の広告業界のイマジネーション不足ではないでしょうか? もっと25から35歳の女性を賛美し、市場を拡大する努力をすべき。

もし広告業界が本当に、どんな願望やアスピレーションでも人々に抱かせることができるのなら、「25歳=売残りのクリスマスケーキ」というような、商売っ気の無い社会通念を打破するなど、カンタンな事だと思います。

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