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堀江貴文氏「人生ゲームのコマ1個進んだな、という感じ」

上告棄却を受けての会見にBLOGOS編集部も参加した。
会見の冒頭、堀江氏は「仕方ないので、おそらく一ヶ月くらいで収監されて、どこかの刑務所に行くことになります」と報告、「(刑期が)2年半近くということで、けっこう長い時間になると思いますが、中でゆっくり本を読んで勉強してきたいと思います。このような事態になったことには、僕自身にも原因があったと思う。帰ってきて、みなさんの役に立ちたい」と述べた。

「ロケット開発事業についても、我々の仲間たちが継続していく。すでに発行しているメールマガジンや出版予定の本についても、獄中から発信していきたいし、これから一ヶ月のことは貴重な体験になると思うので、出来る限り、代理人を通じて発信していきたい」と情報発信に意欲を見せた。

司法制度については、「江戸時代のお白洲がいまだ根底にある。これは明治維新でも変わらず、欧米から導入した殻をかぶせただけだと思っている。今後、リセットして、国民全員で司法制度のあり方を考えなければならない」と主張した。



一問一答



記者:なぜ、同様の経済事件の中で、自分だけ執行猶予が付かなかったと考えているか。

堀江氏:(自分は粉飾だと思っていないが)粉飾事件では、企業への課徴金のみで、経営陣の責任は追及されていない。このことは不公平だなとは思うが、世の中の真理は不公平で不条理なので、「なんで俺だけが」と思うが仕方がない。

つぶれた会社の経営陣の責任を問うことはこれまでもあったことだが、健全な上場企業を検察が強制捜査をしたという異例の事実については、これからも訴えて行きたい。こんなことをして誰が得をするのか。東京証券取引所もズタズタになって、個人投資家も市場から離れていった。経済を潰すようなことだった。

記者:検察・裁判所・マスコミについて思うことは。

堀江氏:自分が捕まるまでは、検察がどんなものかは知らなかった。事件があってから勉強するようになり、日本でも有数の検察マニアになったと思う。検察官も人間である、ということは、村木さんの事件などを通して明らかになってきていると思う。正義の人である、絶対に間違ったことはしない、という無謬性を信じないでほしい。厳しい目を向けて行って欲しいと思う。

私達も、情報に対する感度を磨かなければならないし、声を上げ続けなければならないと思っている。できの悪い、ミスをする社員と同じ。5回や10回では済まない。検察にも100回くらい同じことを言い続けなければならないと思っている。

記者:マスコミには?

堀江氏:検察と同志になってしまわないような、新陳代謝をして、新しい気持ちで向き合える仕組みを作ったほうが良い。また、物事には必ず二面性がある。1か0で割り切れないことは多い。だから横並びの報道は止めてほしいと思う。

記者:収監されてしまうと、テレビや新聞に接することができなくなってしまう。

堀江氏:ネットでチェックすることはありますが、あまりテレビや新聞は見なくなりましたから。ゆっくり読書する機会かと思っている。(拘置所では)3ヶ月で200冊読みましたが、今回は2年半あるので、2000冊は読めるかと思う。

記者:今、どういう心境か。

堀江氏:残念で悔しいですけど、すっきりした。人生ゲームのコマ1個進んだな、という感じ。

記者:インターネットに触れられなくなることをどう思うか?

堀江氏:むしろ、人と話すのが好きなので、それが少なくなってしまうことは残念。Twitterでの会話も楽しいが、疲れてしまった部分もあるので、いい機会だなと思う。これからはキーボードではなく、文字を書かなければならなくなるので、腱鞘炎にならないようにしたい。

記者:この事件を通して、関係者に言いたいことは。

堀江氏:株主には申し訳ないことをしたと思うが、民事裁判の方は粛々と進んでいると思うし、ライブドアも、健全にやっていると思う。フジテレビやニッポン放送の関係者にも頑張ってほしい。

記者:ライブドアを通して、世の中を良くしようとしたのか?

堀江氏:テレビやラジオの仕組みを変えたかった。いろんな仕組みを変えて、より生きがいのある社会にしたかった。すべての行動に対して説明を怠ってきたのは自分の責任だと思う。

記者:強制捜査がなければ経済の状況が変わっていたのではないか?

堀江氏:M&Aが減った。企業買収がやりにくくなった。ベンチャー企業は怖くて、お金がかかってできなくなった。外資系もハゲタカなどと言われ日本の会社を買収しづらくなった。上場企業は膨大なコンプライアンス費用を掛けている。上場しているとリスクが高い。

記者:堀江さんは若者のアイコンだったと思うが?若者にメッセージは

堀江氏:中国に行けばいいんじゃないですか。みんないきいきと前を向いて働いています。言論統制はありますが潰したりはしないですよ。ずっと日本にいると良くない気がする。若い人は特に。世界に行くべき。

記者:今後メディアはどうなる?

堀江氏:現状維持。変える人が出てこないと変わらない。2年では変わらない。10年20年の長期的なスパンだと変わるのではないか。今のネット世代が大人になったときには変わるのではないか。ネットで選挙活動すら出来ない特殊な国は日本くらい。先進国ではないのではないか。

記者:ライブドア事件がITベンチャーに与えた影響は?

堀江氏:ITベンチャーを買う会社がなくなった。ベンチャーなんてはっきりいっていかがわしい。社員3人の会社で法律なんて調べられるわけがない。ちょっとくらい目をつぶってあげるべきだが、世間は叩こうとする。結果萎縮してしまい新しいことができなくなる。

記者:東日本大震災については?

堀江氏:運命は受け入れざるを得ない。起こってしまったことは仕方がない。前向きに考えて頑張っていきましょう。マイナスからのスタートはこれ以上悪くなることはない。復興しようとしている人には未来がある。僕もやりたいことがたくさんある。刑務所の中で頑張る。

関連リンク



自由報道協会 FPAJ (Free Press Association of Japan)
堀江貴文氏、"政治のウラ"を語り尽くす(前編)(後編)
堀江貴文のブログでは言えない話 - livedoor ネットマガジン

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