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精神科医療における拘束 医療とか医学が権威主義的

大和市で起きた痛ましいニュースです。(日本の精神科病院で外国人男性が急死 身体拘束の影響か 病院側は「死亡と医療行為との間に因果関係はない」と否定。)自分の反省も兼ねて記事にします。

精神科病院における長期間の拘束後の死亡。確かに10日という期間は一般的には長すぎること、患者が死亡していること、そして外国人であることにより、日本という閉鎖社会での精神科医療の歪さが取り上げられています。ただまだ死因が正直はっきりしていない状況においてこのタイトルにはまた医療者いじめかと少しがっかりしていました。

この病院の医療が適正であったかどうかは病院からの開示がないためわかりません。肺塞栓も本当にそうだったのかは解剖でも証明はされていないようです。(心肺停止転院後の死亡のため修飾されている?)だからこそ今回の精神科医療が適切かどうかは専門家の意見含めて検討されるべき問題です。拘束という人権問題に絡むからといって、患者側だけからの意見だけで病院が悪いということは適切ではないと思います。

ただそれと診療記録の開示等をしなかったこととは別の問題です。正直私は病院勤務時代弁護士等からカルテ開示について教育を受けましたが、病院の訴訟対策、個人情報保護などを含めて、たとえ家族であっても本人以外への提示は簡単には行うなと教えられました。

そう思って「カルテのコピーはさせてないかもしれないがちゃんと見せているのだから病院の対応は一般的にはさほど問題ない」とコメントしたら、まあ市川くんにこっぴどくやられました。そう診療情報の提供等に関する指針(厚労省通達)では診療情報、診療記録(カルテ等)とも要望があれば基本提示することが原則で、カルテを渡さないことは問題ないというのは医療者の高飛車な態度だと。反省します。

その上であのみわさんの記事がまた考えさせてくれます。(大和市・ニュージーランド人男性変死事件:ご家族と精神医療専門家の記者会見(2017.7.19)

>大和病院は、日本医療安全調査機構の調査を拒んだ
>大和病院は診療録の提供を拒んでいる

>閲覧した診療録には改ざんされたような形跡もあった

>「なぜ私たちの家族が日本の医療システムの犠牲にならなくてはならないのか」

そして拘束問題に詳しい長谷川さんの意見
>一つの要因としては、医療とか医学が権威主義的

>精神医療の場合、人間を人間が縛ることが、医師の専門性の判断のなかに入っていることが問題

>現状だと、医療や医師の権威が身体拘束を正当化しています。

まあ今の精神科医療、人権問題だといって一朝一夕で改善はできないです。権威主義という言葉も対立しか導かないでしょう。ただ病院によってのレベルの違いも重々承知していますが、精査はしない、カルテは改ざん?しているというこの発言が本当ならこの病院への一般の人の憤りは仕方ないと感じます。

ただそれでも医療者をかばうわけではないですが、しっかりとした調査の結果が出るまで病院側が悪い、いや長期間の拘束という医療ミスでの死亡という決めつけで記事を書くべきではないと思います。これだけは医療の不確実性を言い続けている医師からのお願いです。

その上でこの病院の医療体制の不備が明らかになった際はどうぞ叩いてください。そしてその上で患者に寄り添う精神科医療のための予算執行(医療費関連)をお願いします。措置入院が必要な重症な患者さん、拘束はダメ、でも予算はつけないで人が雇えないでは今度は医療者に犠牲者が出ます。

精神科医療は本当難しい、 そして思い込みは怖いという専門以外の医師の反省の記事です。

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