記事

【BLOGOS対談】田原総一朗氏「民主党を負かしたのはマスコミ」

1/13
 経済学者の池田信夫氏がゲストに田原総一朗氏を迎え、7月15日にUstreamで生中継された対談。『メディアと政治』をテーマに、先日行なわれたばかりの参議院選挙の総括、日本のマスメディアが抱える構造的な問題、メディアではタブーとされてきた差別用語について、両氏が鋭く語り合った。テレビや新聞では、絶対に語られない真実が次々と放たれた対談の模様をお送りする。




池田:皆さんこんばんは、本日のBLOGOS対談は、ゲストに田原総一朗さんをお招きして、『メディアと政治』というテーマでお送りしたいと思います。皆さんもご存知の通り、7月11日に参議院選挙が行われました。ここで民主党が大敗を喫し、衆参ねじれ現象となりました。今後政治はどうなっていくのか? これまでの政治が動いてきた中で、メディアがどのような役割を担ってきたのか? 田原さんに聞きいていきたいと思います。まず、今回の参議院選挙の結果についてどう考えていますか?

田原:大新聞、全国紙、テレビが民主党を批判していますが、今回はメディアも共犯だと思います。民主党が大敗したのはメディアの責任です。今回の負けた一番の要因は、菅(直人)総理が消費税を10%にすると言った事にあります。消費税を10%にすることに対して、少なくとも朝日新聞から産經新聞までの全国紙、NHKから民放まで、反対するところはなかった。「良く言った」、「自民党はあのような事を言えなかった」、「菅は良く言った」と、どこも前向きに評価していました。逆に言うと、新聞やテレビがこぞって評価したため、菅さんは「ああ、そうか。消費税10%は世の中の常識なんだ。新聞もほめてくれたんだから、むしろ良心的な政治家だと、国民に評価される」と考え、気安く言ってしまった。

 この発言を誘発したのは、新聞であり、テレビでした。さらに突き詰めていくと、今回民主党が負けた最大の要因は、29もある一人区で8勝21敗と惨敗したことにあります。その上、二人区でも落ちてしまった。一人区のある地方は、深刻な不況なんです。数字の上では日本の景気は良いことになっている。1月〜3月期のGDP成長率が+4.9%。4月、5月も良くなっている。でも、景気が良くなったと実感できるのは東京、せいぜい名古屋、大阪だけ。一人区のある地方は、深刻が続いています不況なんです。彼らからすれば、こんな不況なのになんで消費税を上げるんだと。冗談じゃない。それで惨敗した。

 NHKを始めとする放送局や全国紙は、地方に支局があるはずです。支局には記者もいる。彼らは一人区や二人区が置かれた地域は不況が続き、消費税を上げるなんて冗談じゃないと分かっていたはずです。ところが、朝日新聞も、産經新聞も、東京のトップにはこの情報が届いていない。マスコミは口では地方分権を目指せ、中央集権は良くないと言いいながら、完璧な中央主権体制を敷いています。東京の目だけで物事を見ていた訳です。東京の目で見ていたからこそ、朝日新聞やNHKも消費税に賛成と言った。それに菅さんは乗っかってしまった。そして、乗せた方は、「民主党が悪い」、「菅が悪い」と言っている。何を言っているんだと。

トピックス

ランキング

  1. 1

    豊田氏と準エリートという価値観

    ニャート

  2. 2

    麻央さん報道過熱は視聴者に問題

    かさこ

  3. 3

    豊田氏暴言の「有権者」に疑問

    赤木智弘

  4. 4

    麻央さんに関する記事表題に苦言

    中村ゆきつぐ

  5. 5

    足立氏 菅氏と上西氏に「あほ」

    足立康史

  6. 6

    獣医学部新設で起こる負の悪循環

    猪野 亨

  7. 7

    枝野氏「菅長官は体力的に限界」

    ビデオニュース・ドットコム

  8. 8

    定年後のボランティアは続かない

    PRESIDENT Online

  9. 9

    春ドラマ最終回 味わい深い3作

    NEWSポストセブン

  10. 10

    「築地は守る」が莫大な損失招く

    三谷英弘

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDまたはYahoo!IDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。