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政権の弱体化と外来種の毒

日本の歴史で民意が大きく影響して国の行方が左右された一つが尊王攘夷運動でした。二百数十年間、戦争がない平和な時代が生み出したプラスの成果と引き換えに徳川幕府は平和に胡坐をかき、側室を山のように抱え、身の備えがない状態でした。そこにやってきたのがペリー。開国を迫る中、徳川家慶は病に臥せ亡くなります。後継の家定、家茂も実際に陣頭指揮を取れる人物ではなく国の行方を強いリーダーシップでもって決められなくなります。

幕末のストーリーについてはお詳しい方が多いと思いますので私ごときが云々するつもりはありませんが、世のごたごたとは政権の足腰がしっかりしていないときに起きやすいと言えるのかもしれません。(それを言えば徳川の大坂の陣も豊臣の弱体化に付け込んだものでした。)

その例えを最近、実証したのが韓国の朴政権の打倒でありました。ご記憶にあろうかと思いますが、朴槿恵氏が弾劾されていたころ、国民が毎週何万、何十万と街に繰り出し、デモをしていたあの光景は現代社会の中進国で起きる事態とはとても思えませんでした。これも政権の足腰が弱まったところに隣国からの思想の影響も相当あったと思われます。人々のベクトルがバラバラになったことを利用した悪いクスリがよく効いたのかもしれません。

最近の日本ではそんな心配はないだろう、と思いたいところですが、安倍政権の弱体化と共にそんな芽が少しずつ出てきているように感じられます。7月16日には神奈川県武蔵小杉で旧在特会系デモを旧しばき隊が駆逐したと産経が報じています。

旧在特会は桜井誠氏がかつて首謀していたもので氏は現在は日本第一党の党首であります。昨年の都知事選の際には得票数で11万票余りを獲得しています。その参謀の一人、瀬戸弘幸氏が仕掛けたのが今回の武蔵小杉のデモで警察の許可は取得済みでした。そこに割って入ったのが民主党の有田芳生議員らでその背後には左翼思想のしばき隊がいたようです。

両者共、ヘイトスピーチ合戦で品が悪く、今回の一件でもヘイトスピーチを嫌う「かわさき市民ネットワーク」が瀬戸のヘイトスピーチを止めるための算段が結果として有田議員を呼び込むことになったようです。因縁の対決といってもよいでしょう。

このニュースそのものは小さく、ほとんどのメディアはカバーしていないかもしれませんが、なぜこんなバブルの泡のようなものが出てきたのか、その背景には徳川幕府の末期のような油断がなかったとも言えません。

個人的には蓮舫党首の独特さが日本の政治の空気を変えたと思っています。それは彼女の早口でアグレッシブな責め立て方にあるのですが、独特の形容詞を使った言い回しに品がない点も特徴かと思います。「息を吐くようにうそをつく」などはスポーツ新聞が喜びそうな誰でもわかるストレートさでありますが、日本の国会ではあまり聞かれなかった強烈な外来種的スタイルだったと思います。

そういう風潮は必ず、伝播するものでしばし収まっていたヘイトスピーチが復活してもおかしくない雰囲気を醸成しないとも限りません。つまり、蓮舫党首が吠えれば吠えるほど日本の右巻きと左巻きが激しく対立しやすい精神構造を引き出しやすいということであります。

しばき隊のような仕掛けが紐を引っ張ることで一気に火がつく危険性をはらんでいるのも事実でありましょう。個人的にはこの闘争原因は国内で醸成されたものではなく、蓮舫氏のスタイルのみならず、朝鮮半島からの影響を含めた外来種だと考えています。アグレッシブな行動という毒薬があちらこちらに撒かれているという点には留意が必要でしょう。

外来の猛毒アリが社会面をにぎわしていますが、バトルという外来のアリもどうやら、じわじわと浸食しているように思えます。

では今日はこのぐらいで。

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