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【美しい友情】

トランプ大統領とフランスのマクロン大統領の首脳会談に関する報道が相次いでいます(当初はロシア疑惑に関する記者会見でのトランプ発言ばかりでした)。

フランス国内で不人気のトランプ大統領を受け入れることで、マクロン大統領はリスクをとったものの、温暖化防止のパリ協定で譲歩をちょこっと引き出すなど、世界のリーダーとしてのフランスの威厳を示したという見方が多いようです。2人の握手に着目した報道も多いですね。

Washington Postは、"Thank you, dear Donald": Why Macron invited Trump to France(「愛しのドナルド、ありがとう」:マクロンがトランプをフランスに招いたわけ)の中で、「これは美しい友情の始まり(beginning of a beautiful friendship)かもしれない」と、トランプ大統領の口癖のbeautifulを用いて、トランプ大統領とマクロン大統領がまれに見る個人的な関係になり得ることを伝えています。

トランプ大統領はフランスでは思い切り不人気で、トランプ大統領をフランス国民にとってもっとも重要な祝日のパリ祭に招待したマクロン大統領に批判が集まっている中でマクロン大統領は大胆な賭けに出たと分析。

世界で孤立が強まるアメリカと世界を結ぶポジションを取りに行ったとしています。さらに、成功するかも、ということです。

フランスが推進したパリ協定をけちゃんけちゃんにして離脱したトランプ大統領ですが、記者会見ではフランスを褒め称え、マクロン大統領との握手がしっかりしていて、その後のツイートも前向きだったことが根拠です。

マクロン大統領の広報官はこれまでに「わが大統領は、トランプを孤立させたくないのだ」と説明していて、敵は近くに置いておくことに限るという考えを示しました。

5月にはロシアのプーチン大統領を招き、ロシアの国営メディアの活動について面と向かって批判したマクロン大統領は国際舞台で存在感を高めていると言います。

米公共ラジオNPRはノートルダム寺院でトランプ大統領がマクロン夫人に「いい体しているね。美しい(You’re in such good shape. Beautiful)」と述べて、気まずい時間が流れたことを除けば、トランプ大統領のフランス訪問は成功だったと総括しています。

その前の週にもトランプ大統領は訪欧。ドイツで開かれたG20首脳会談に出席しましたが、パリ協定反対の立場を明確にしたことで孤立が深まり、G20ではなくG19だという見方も出たそうです。

6月1日にパリ協定離脱を表明したにもかかわらずパリで行われた共同記者会見でトランプ大統領は、「パリ協定について何か起きるかもしれない。どうなるか見守ろう(Something could happen with respect to the Paris accord. We’ll see what happens)」と述べて再検討を示唆しました。

過去にフランスを繰り返し批判してきたトランプ大統領に対して、フランスの記者が真意を質したところ「パリは非常に平和で美しい。また来るさ」と述べました。これについてマクロン大統領は「いつでも歓迎ですよ」と応じました。

パリ協定に関する報道は多いですが、このうちReutersによると、地元の週刊誌Le Journal du Dimanche(JDD)の取材に対してマクロン大統領が「(トランプ大統領は)この数か月で解決策を見いだしたいと私に語った」と述べたと伝えています。さらに「われわれはパリ協定に戻るための方法について詳細に話した」とも述べたということです。

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