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【読書感想】怪魚を釣る

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怪魚を釣る (インターナショナル新書)

怪魚を釣る (インターナショナル新書)


Kindle版もあります。怪魚を釣る(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)

怪魚を釣る(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)

内容(「BOOK」データベースより)
怪魚とは、「体長一メートル、もしくは体重一〇キログラムに成長する淡水域の巨大魚」の総称。本書では、世界四〇カ国以上で五〇種超の怪魚を釣り上げてきた著者が、これまでに蓄積したノウハウを惜しみなく披露する。さらに、謎多き巨大ナマズ・イートングーシーダダやアマゾンのピラルクーなど、規格外の巨大魚たちの写真も多数収録。怪魚を釣り、食し、研究する楽しみが詰まった一冊。

 世界の各地で、淡水の超巨大魚や深海魚に挑み続けている小塚拓矢さん。
 インドア人間なのにアウトドアの本が大好きな僕としては、小塚さんのさまざまな巨大魚釣りの武勇伝が語られているのだろうな、と思いつつ手にとったのです。

 しかしながら、この新書は、著者の釣りの体験記というより「いまの日本で、珍しい魚を追いながら生きていくことの意義」について、真摯に自身に向き合って書かれているように感じました。
 もちろん、実際の体験談も散りばめられてはいるんですけどね。
 モノクロの写真だけでもけっこうインパクトはあるのですが、やっぱり、「すごい魚」は、カラー写真が欲しいところでもありますし。

 著者は「怪魚」の定義を「淡水域に生息し、体長1メートル、もしくは体重10キログラムに成長する巨大魚」としています。
 学会などが認定した、正式な「定義」があるわけではないので、いちおう基準を決めておかないと、「ちょっと珍しい魚は、なんでもかんでも怪魚」になってしまうかもしれませんし。

 僕が特に好きなのは、一匹狼で群れない孤高のハンター的な肉食魚だ。川のヌシのように大きくなった一匹を、どうしたら釣れるだろうかと考えるのが楽しい。また、怪魚釣りの旅の面白さは、行ってみるまでわからないというところにもある。どういう場所にどのように生息しているのか、ある程度、予想はしていくもののはずれることもある。

 その一例が、ペーシュカショーロだ。ピラニアなどと同じ、鋭い牙を持つアマゾンの魚で、体長は1メートルほどになる。いかにも怪魚といういかつい風貌で、小さい頃からあこがれの魚だった。

 ところが、現地に行ってみると、一匹狼どころか群れで行動しているではないか。そこに糸を垂らすと、威厳もなくどんどん食いついてきた。おまけにするどい牙で、次々にルアーを壊す、これでは、何にでもつっかかる見かけ倒しのチンピラみたいだと、少々、幻滅してしまった。

 僕は子どもの頃、『釣りキチ三平』というマンガを読んでいて、疑問だったのです。
 三平は沼などの「ヌシ」と呼ばれる大きな魚をさまざまな技術や工夫で釣り上げていくのですが、「狙った魚を釣るなんてことが、本当に可能なのか?」って。
 相手は魚ですから、ターゲットの「ヌシ」以外がエサに食いついてくる可能性が高いはずだし。そんなに特定の魚だけが釣れるなんてことはないだろう、と。

 この新書を読んでいると、「怪魚ハンター」の面目躍如というか、「さまざまな工夫でターゲットを絞って狙った魚を釣ることは、ある程度可能」なんですね。
 もちろん、大部分の釣り人は、何か釣れてほしいので、少し広めのターゲットを設定するわけですが。
 釣りというのは、ものすごく頭を使うものなのだな、と感心することばかりでした。

 ちなみに、著者が「日本の三大怪魚として、北海道の「イトウ」、琵琶湖の「ビワコオオナマズ」、高知の「アカメ」を挙げているうちに、これが一般にも定着してしまったそうです。
 いまは、これに利根川に生息する「アオウオ」というのも、日本の怪魚リストに加えているのだとか。

 「怪魚の釣り方」については、こんな話をされています。

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