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【佐藤優の眼光紙背】竹島への韓国軍駐留計画に政府は至急懸念を表明すべきだ

 8月14日、韓国・李明博政権の与党ハンナラ党が韓国が竹島に正規軍を駐留させる計画について言及した。

韓国与党、竹島への軍駐留要求へ

 【ソウル共同】韓国の与党ハンナラ党の洪準杓代表は14日、日韓が領有権を主張し、韓国が実効支配する竹島(韓国名・独島)に韓国軍を駐留させるよう、政府に要求する考えを明らかにした。聯合ニュースが報じた。竹島には現在、韓国海洋警察庁の警備隊が常駐。今年4月にも、李明博大統領側近の李在五特任相が軍部隊の駐留の可能性に言及していた。(8月14日共同通信)

 竹島は日本固有の領土であるにもかかわらず、韓国によって不法占拠されているというのが日本政府の立場だ。これまで日韓両国の間では、竹島の扱いを巡って、暗黙のうちに形成されたゲームのルールがあった。それを韓国は一方的に変更しようとしている。

 6月16日には、大韓航空機が竹島上空でデモンストレーション飛行を行った。

 8月1日には、韓国・鬱陵島を訪問しようとした自民党国会議員3人の入国を阻止した。

 そして、今度は竹島への正規軍の駐留計画だ。この案は与党が主張しているので実現する可能性がある。

 なぜ韓国はこのような竹島をめぐる挑発を立て続けに行うのか。理由は簡単だ。東日本大震災で日本が弱っているからだ。国家間関係は力の均衡によって成り立っている。韓国は、無意識のうちに、日本の弱みにつけ込んで、従来から存在している日本との目に見えない境界線を、自国に有利になるように引き直そうとしている。

 意図的な行動ならば、「お前、何をするんだ!」と厳しく指導すれば矯正することができる。しかし、無意識の行動の場合、相手は「自然に」振る舞っているつもりなので、その矯正は難しい。まず、日本政府が毅然とした態度で、韓国政府に対して、「あなたたちは、両国間に存在しているゲームのルールを一方的に変更しようとしている。日本国家と日本人の力を見くびってはならない。こういう乱暴な行為をして、最終的に損をするのはあなたたちだ」ということを伝えるべきだ。

 韓国の無礼な行動をやめさえる方法はひとつしかない。日本が強くなることだ。国内のつまらない諍いにエネルギーを割くのではなく、日本国民が団結することだ。そして1人1人の日本人が今までよりももっと一生懸命になって働き、生産を強化することだ。

 韓国に対して、目に見える形で警告を与える必要がある。島根県が条例に基づき制定した2月22日の「竹島の日」を2月7日の「北方領土の日」と並ぶ国家行事にすることを検討する時期に至っている。(2011年8月15日脱稿)

佐藤優

佐藤優(さとう まさる)

1960年生まれ。作家。1985年に外務省に入省後、在ロシア日本大使館勤務などを経て、1998年、国際情報局分析第一課主任分析官に就任。
2002年、鈴木宗男衆議院議員を巡る事件に絡む背任容疑で逮捕・起訴。捜査の過程や拘留中の模様を記録した著書「国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて」(新潮社、第59回毎日出版文化賞特別賞受賞)、「獄中記」(岩波書店)が話題を呼んだ。
2009年、懲役2年6ヶ月・執行猶予4年の有罪判決が確定し外務省を失職。現在は作家として、日本の政治・外交問題について講演・著作活動を通じ、幅広く提言を行っている。近著に「予兆とインテリジェンス」(扶桑社)がある。



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