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「ゆがめられた行政が正された」元愛媛県知事が獣医学部誘致の経緯を語る

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「獣医学部がおもちゃになっていることが甚だ残念」

参議院インターネット審議中継

私の古巣でありますけれども、やはり文科省も時代の進展、国際的な潮流を考え、これでいいのかということは常に自問自答しなければならないと思っております。

私自身が今回の問題にタッチして、それがはね返され年月が経過する度に、当時同時並行で、たとえば、薬学部。これは医薬分業がありまして、いっぺんに入学定員が5000数百、6000人近く増えました。大学の数も、2倍近く増えました。

でも、そのことに関して「需要ではどうだ」「供給でどうだ」「挙証責任がどうだ」と、誰も問題にされていなかったと思います。そしていま、何が起きているかというと、今後何万人という薬剤師の過剰供与、それをどうするかというのは深刻な問題だということになっている。

かたや、「獣医学部はびた一文だめ」です。そして、「挙証責任があります」とか、私は関係しておりませんでしたけど、議論を聞きながら思いますのは、少なくとも私の知る限り、提案した時点から東京の私学の獣医学部は、45人とか50人とか50数人の、教授陣容のままで、時代の進展に対応しないまま今日に来ております。

その中で、今治で計画している獣医学部は72人の教授陣容で、「ライフサイエンスもやります」「感染症対策もやります」と。さまざまな形で、もちろんそれは、既得のたとえば医学部の一分野で、何かやられているかもしれませんが、そういう意欲を持って取り組もうとしているのに、何といいますか、いびりばあさんではありませんが、薬学部ならどんどんつくってもいいけれど、獣医学部はびた一文だめだって、こんなことがいったいこの国際化の時代に、欧米に遅れていけない時代に、あり得るのだろうかというのが私の思いで参りました。屁理屈はいいのです。

それから、もうひとつ感想を述べさせていただきますと、私は霞ヶ関で30数年間生活しました。

省庁間折衝というのはあります。自分の思いを、省を代表して、激しい言葉も使い、場合によっては虎の威をかる狐のような発言もあり。でも、事柄が決着したあとは、酒を酌み交わして、お互いに「ああ、あんたもきつい言葉を使ったね」と言いながら決まったことに向かっての次の施策へ向かって行く。これが、霞ヶ関の文化でした。

今回は霞ヶ関の文化が感じられません。時代が変わったのでしょうか。少なくとも日本国民にとって、時代の潮流の中でどこが何を求めているのか、それに対応するにはどうすればいいのかを考えることであって、私は本質の議論がされないままに、こんな形で獣医学部がおもちゃになっていることを甚だ残念に思います。

「民間有識者の方々の記者会見に感動しました」

若干感情が高ぶって、思いの丈を申し上げすぎました。ただ、ひとつだけ触れていなかったことがございます。

さまざまなことがありましたが、眺めながら、6月13日の国家戦略会議、諮問会議の民間有識者の委員の方々が記者会見をされて、私は人に知らされて、インターネットのYouTubeで1時間半拝見させていただいて、感激しました。

特に、今回の規制緩和に関して、心に一点の曇りもなくやったということで、これが今回の大きな事件の結論だったのだろうなと。これが国民に知ってもらうべき重要なことなのだなと、私は思いました。

いままでたくさん私のところに取材がありましたが、都合のいいことはカットされて、私の申し上げたいことを、取り上げていただいたメディアは極めて少なかったことを残念に思います。けれども、あのYouTubeがすべてを語り尽くしているのではないかなと、思います。

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