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九州豪雨で明らかになったツイッター救援要請の教訓 - 「週刊文春」編集部


プロの仕事を邪魔しないためには ©共同通信社

 7月5日より九州北部を襲った記録的豪雨。死者21人(7月10日現在)を出す大惨事となっている。

 インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」には発生直後より救援を求める被災者のメッセージが相次いだ。

「災害時のツイッターなどSNSの有効性が注目されたのは東日本大震災です。電話が通じない中、ツイッターの被災情報をもとに東京都が気仙沼にヘリを飛ばし、救助に成功したのです」(社会部記者)

 むろん災害時の救援要請は電話での119番通報が基本。しかし固定電話や携帯電話は、回線破損や輻輳(ふくそう)で繋がらなくなるときがある。そんな場合でも災害に比較的強いインターネット回線は生きている可能性があるのだ。

 しかし災害時のツイッター利用は注意が必要だ。まず#(ハッシュタグ)の活用。キーワードの前に「#」がついた投稿を集約し一覧表示する機能が、ツイッターにはある。

「最初に『#救助』と入力し、場所、人数、状況、何をしてほしいかを具体的に書くことが原則。箇条書きでかまいません」(ITジャーナリストの井上トシユキ氏)

 そうすれば消防など救助のプロがそれを発見し、出動してくれる可能性がある。

「ツイッター自体には投稿の信憑性や緊急性を判断する機能はない。膨大な投稿を、119番に対応する合間にプロが目で見て判断している。第三者はそれを邪魔するべきではない。『頑張って』という返信も情報の拡散も、控えることが実は一番」(同前)

 実際、今回も「#救助」がついた緊急性のない投稿が氾濫するという問題が起きた。

「朝日新聞が、〈『#救助』を付けて〉と呼びかけるツイートを6日未明に発信しましたが、それに対し、安易に『#救助』というキーワードを流すな、という批判の投稿が殺到した。しかしその批判までもが『#救助』を引用する形だったのです」(前出・記者)

 朝日はすぐに削除したが時すでに遅し。投稿は基本的に新しい順で上から表示されるから、ツイッターは朝日に端を発する「#救助」であふれ、肝心の被災者の投稿は下へ下へと埋没していったという。

 重要なのは現場からの投稿。同情、励ましのメッセージを送りたくなるのは人情だが、そこでは慎重な行動が我々にも求められている。

(「週刊文春」編集部)

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