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【FBI本部の劣化】

 ロシア疑惑をめぐるトランプ政権との対立などで何かと話題の米FBI=連邦捜査局ですが、ワシントン市内のおんぼろFBI本部の新設計画が白紙に戻ったといっせいに報じられています。

 よく映画にも登場するFBI本部は1975年オープンと古く、1万1000人の職員の半分を収容することができないばかりかセキュリティ上も時代遅れということですが、コストが高すぎるとしてこのまま放置されるそうです。

 スクープしたWashington Postによりますと、Federal government cancels costly, decade-long search for a new FBI headquarters(連邦政府、高コストで10年にわたるFBI本部の再建計画を白紙に)の中で、FBI本部のJ. Edgan Hoover Buildingの新設計画がもとに戻ったと伝えています。

 ワシントン市内のど真ん中にある今の本部のある土地を売却して、その売却益に20億ドル程度の予算を加算して、ワシントン郊外に移す計画でした。

 40年以上も前に建てられた本部は劣化が激しく、セキュリティ上の問題も多くありましたが、政府の機能不全とコストの拡大が問題になっていたということです。

 さらに、新設を推進してきたFBIのコミー長官が5月にトランプ大統領に解任されたことで、FBIを率いるトップがいなくなってしまいました。

 また、連邦政府の不動産を管理するGeneral Services Administrationもトップが不在だそうです。この組織は去年、FRB本部の向かいにオープンした高級ホテルのトランプインターナショナルホテル歴史的建物(もとは郵便局)の大家さんでもあることをちくりと伝えています。

New York Timesは、建設から43年たち、1万1000人の職員の半分以下しか収容できないFBI本部の移転先を求めて連邦政府が10年以上、作業をしてきたが、この1年の間で議会にコスト削減の空気が広がり、計画が頓挫したと伝えています。

 司法省はトランプ大統領の予算教書の中に新設のために6億4600万ドルを計上していたものの、政府が12日に計画の白紙撤撤回を発表するということです。

 Los Angeles Timesは、ワシントンの北側のメリーランド州と南側のバージニア州が新規移転先に名乗りをあげていただけに失望が広がっていると伝えています。

 さらに、FBI長官が不在だと指摘し、コミー長官の後任としてトランプ大統領に指名されたクリストファー・レイ(Christopher Wray)の承認に必要な議会公聴会が12日に予定されているとしています。

 Washington Postと意見を異にすることが多い保守系のFox Newsも、Washington Postがすっぱ抜いたことを明示して報じています。

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