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「好転反応」 自分に都合のいい結果解釈がまかり通る

幻冬社のとんでも記事がバズフィードの記事(「重い生理不順」が「足を揉むことで」改善と主張の記事、幻冬舎が非公開の対応)で批判されたことにより、ヤフーでも幻冬社プラスでも非公開となりました。幻冬社に少し医療倫理があったのかもしれませんが、表題はそのまま、作者も表記ということは反省していないという専門家の意見もあります。

そんななかでこの非公開となった記事における一部について書きたいと思います。
施術のあまりの痛さ、そして施術後の驚くような足の状態に、一度は止(や)めようかと思ったと後で話してくれましたが、長年通院しても一向に良くならなかった状態を何とか良くしたいという藁をもすがる思いで、続けていく覚悟を決めたのだそうです。
そう。施術後の驚くような足の状態、病状が悪化した状態はおそらく薬をやめたことでのリバウンドでしょうか。でもこの無意味の施術を行うために使われる用語が「好転反応」と呼ばれるものです。まあ無責任な対応の結果出てくる有害事象と呼ばれるものですが、治癒する過程だと言われるとそうなのかなとみんな騙されてしまうのです。

これは痛みとかはき気などの有害事象を取って、患者さんになるだけ我慢をさせないようにしようといった現代医療の流れに全く反するものです。ではなぜこのような馬鹿げたことがまかり通るのか。それは確かに悪化したのちに改善する方が少ないですけど存在しているからです。

あくまでも考察ですが、重篤な炎症(今回の足の腫れや発熱など)が「好転反応」で生じ、本当に奇跡的にその疾患を導いていたリンパ球等の性格を変えてしまうと、病気は落ち着くことがあります。ただし本当その確率は1%?あるかないかでしょう。ここには精神的影響も関与します。自分がこんなに頑張っているのだからという高揚感もある意味「好転反応」の治療効果を上げるものです。

そして「好転反応」後改善したその疾患の状態は長続きしません。しかし治った人のインパクトは強く、そして治らなかった人は逃げていくので、いつまでも「好転反応」という奇跡はそのグループに受け継がれます。そう騙そうとする人と騙されて結果的に騙している人がいるのです。だいたいとんでも医療に共通する構図です。

そしてこんな記事の準備をしていたら、本日こんな記事が出ました。(「好転反応」に騙されないよう要注意 厚労省は「科学的根拠なし」)最近厚労省がやっと本腰上げてきてくれたのかな。ただ科学的に正しくても患者さんたちは納得しないというのは今まで書いてきたことです。そう人間は感情の生き物ですから正しくみんなに飛びついてもらえる医療広報を考えていかなければいけないのです。

今回のように少ないながらの事実は認めていいけど、1%未満と数十%のどちらを選択するといった確率含めた冷静な対応が必要なのです。そして少なくとも有害事象だけを引き起こす可能性が高い施術を大手メディアが薦めてはいけません。それが医療倫理です。

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