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「忙しい時代」の効率ライフ

80年代までは私はこれほど「忙しい時代」が到来することを予想していませんでした。会社で働き、飲みに行き、週末は釣りに行ったり、旅行する余裕がありました。個人の予定表なんていうものは秘書時代に親分の予定と自分の出張予定こそ書きましたがあとは空白でした。

ところがコンピューターの時代は明らかに個人のライフを激変させました。面白いこと、興味あることが手元のパソコンでなんでもわかる時代になります。更にスマホに至っては何処にいても情報が引き出せるのみならず、興味ありそうな情報が勝手に入ってくる時代になってしまいました。これはとりもなおさず、コンピューターの掌の上でコロコロされているようなものでしょう。

このじわっと訪れた「忙しい時代」は人間の生活習慣に漢方薬のごとく、少しずつ浸透していきます。更に8、90年代生まれのミレニアム世代はコンピューターエイジ。2000年以降に生まれた人は将棋の藤井サンではありませんが、頭が完全にデジタル化されているのでしょう。

その2000年代初頭のITバブルのころ、日本ではレバレッジという言葉がはやりました。本田直之氏の著書がその走りを作りました。つまり「(忙しい時代だからこそ)てこの原理を利用し、ちょっとの力で多くのことをこなす」という意味です。本田さんから当時、話をうかがった際も氏の著書が多い点に関して「本なんて自分で書かない。しゃべってゴーストライターに書いてもらうのは当たり前」と豪語していました。その頃、私はあるノンフィクションを書いていた時代で(事情があり出版には至っていません)自分の非効率さに衝撃を感じたこともあります。

当時、時代の寵児といえば堀江貴文氏で、彼が刑務所生活をする前の第一期と出所後の第二期人生と区別しながらずっと見ています。彼に対する世間の評価は様々だと思いますが、彼のデジタルな発想は今の時代の人には当たり前であることには留意しています。つまり、一定年齢から上の世代には絶対に受け入れられない発想かもしれませんが、30-40代の人にはすっと入ってくるアプローチだと思います。

例えば本屋で平積みになっている氏の最新作「多動力」の第一章目が例の「寿司屋の修行なんて意味がない」でありますが、本書を読み進めると「電話通話最悪」「おかしな奴(=為にならない奴)とは距離」など自分の時間を最大限に効率的に「施す」ための指南が延々と続きます。

50代から上の方も「忙しい時代」にあると思います。私もあるNPOがらみの仕事を60代の無職の主婦の方にお願いしたところ、「私も忙しいので…」と断られました。(私は忙しいのではなく面倒なことはやらないが本心だと思っていますが。)

24時間しかないのはどんな人にも平等。これをどう生かすかも個人の価値観です。人生という一つの長さをその深さで掛け合わせた「人生容積」が大きくても小さくても死んだらそれまで。何を好き好んでそんな無理するのか、と思われる一方、一度きりの人生だから思いっきり生きたいという人が多いのも事実。その判断の分かれ目は「経験と刺激」でハードルは高いけれどちょっと思いきってやってみたらすごくハマったという話はゴマンとあります。

一定年齢の方と話をすると必ず出るのが「元気なうちに旅行しておいしいもの食べて…」であります。それよりも私なら「一日でも長く元気を続ける努力をしよう!」だと思います。上野千鶴子先生ではありませんが、元気が長く続いてコロッと死ぬ「ピンコロ ライフ」はありだと思います。そのためには「今日はこれをやろう!」という日々挑戦をする活力が欲しいものです。「忙しい時代」を自分の味方につける術は決して無駄ではないと思います。

では今日はこのぐらいで。

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