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侮れない中国の実力

習近平氏が「鵜飼い」に見えるのは私だけでしょうか?香港返還20周年で習氏は「中央の権力に対するいかなる挑戦も絶対に許さない」(日経)と釘を刺し、香港の独立機運をつぶしにかかっています。

もちろん秋の党大会で習氏の独裁体制を更に強化するためにはあらゆる民族の独立運動の芽は摘んでおく必要があります。特に香港をコントロールできなければ台湾はもってのほか、であることに習氏の鵜飼いの能力が問われるところであります。

一方、北朝鮮に今一つチカラを見せないのは習氏の気持ちの表れかもしれません。一つには秋という限られた時間内で北朝鮮対策で成果を引き出せる可能性が微妙であること、一つはアメリカへの従属意識を植え付けられたくないこと、一つは中国が韓国と北朝鮮を天秤にかけているようにみえることがあります。

韓国は政権交代と新大統領で中国への外交政策の行方が注目されます。一時かなり険悪になった対中国の外交を回復する努力をするのか、それともアメリカの言うなりになるのかでしょうか?中国はそこをじっくり見ようという魂胆でしょう。

では一時、悲観論が台頭していた経済はどうなのでしょうか?日本では極端な感情論が強い中、なかなか実態が見えないような気がします。ただし、最近、中国から不安ネタが余り発信されておらず、発表ベースの経済指標は押しなべて好調であります。

1-3月GDPは目標を上回る6.9%でしたが以前に比べて実態に近いように感じます。何故そう感じるのか、と言えば全体の数字がバランスよく改善されている中で高官の発言も楽観的なものが多いからでしょうか?

個人的には中国の経済は中長期的にまだまだ発展するとみています。それは都市生活者の生活水準向上にくらべ農村や地方出身者の向上心は高く循環の法則が成り立ち、底上げが継続すれば国内所得格差が顕著な中で今の一人当たりのGDPは低すぎるとみています。

中国の一人当たりGDPは1980年が約300ドル、35年後の現在が8000ドル強で中進国水準にあります。日本やアメリカが同期間に3.5-4.5倍の成長をしているのに対して中国は26倍、それでも日本の一人当たりGDP32000ドル(2015年)と比べ差がありすぎます。

この差は地球儀ベースでもグローバル化による経済の平準化があるとすれば差は埋まってくるものです。また、中国は新スタンダードでの一気な経済発展が期待できます。国内の高速鉄道整備などのインフラのみならず、電気自動車を全面的に普及展開を図っていること、ネットショッピングの普及も含め、技術革新が進む世界の最先端をはじめから取り込むことができます。

これは日本のように古いスタンダードを壊して新しく作り変えるより当然ながら早い展開が図れるメリットがあります。(例えば日本の高速道路にあるETCは世界基準で考えれば実に古臭い技術なのに維持しなくてはいけないようなものです。)

とすれば、同国の経済と政治の両輪が共に前向きに回転し始めると極めて強大な国家が生まれることになります。ここは侮ってはいけないとみています。

日本が陥りやすいのは中国をまだ体制が不十分な国だと思ってしまう点でしょうか?悲観論をぶちかますことで日本人が安心しようとするようにも見えます。

私は中国擁護をするつもりは毛頭ないのですが、中国に対する姿勢を海外から見ていると明らかにその認識に温度差があります。その認識ミスが将来、日本の外交、経済関係上の大きな失策に繋がらなければよいと思っています。

では今日はこのぐらいで。

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