記事

安倍1強の意外な弱点

[画像をブログで見る]

夜更かしの朝が明けて、新聞には自民惨敗の大見出しが躍っている。「都民ファースト」という伏兵に足元をすくわれて、都議選での自民党の獲得議席数が、過去最低を下回ったというのだから尋常ではない。天下に怖いものなしに見えた安倍1強だったが、意外な弱点を内蔵していたということだ。

 それにしても、これほど人気を集めた「都民ファースト」の実体とは、何なのだろう。本来なら保守の人なのだから、自民党の公認と支援を受けて立場を固めるのが順当だったろう。ところが「安倍自民ではない新しい保守」のイメージで登場して人気を集めた。地方自治の精神で「都民ファースト」だというスローガンも好感を得たのだろうと思う。

 つまり「強すぎて独裁に近づく」と警戒され始めていた安倍政権に対して、安心できる都民・国民本位の政治をしてくれるかもしれない期待を集めたということだ。それは安倍1強ではない、もっとマイルドな「もう一つの保守」への期待が大きくなったことを意味している。

 都議選は、よく次の総選挙での結果を予告すると言われる。今のところ「都民ファースト」は東京だけの地域政党だが、小池知事は東京を拠点として、日本の政治そのものを左右する影響力を発揮してくるかもしれない。いずれにしても自民党の実力低下は明白になった。そしてなお面白いのは、今回は公明党が自民と離れて「都民ファースト」の有力な支持勢力になったことだ。これは自公政権を根底から揺さぶる原因になり得る。

 安倍政権の前途は、これでますます厳しくなった。東京都民の投票行動は、なかなか味のある結果を残したと言えるだろう。

あわせて読みたい

「東京都議会選挙2017」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    自民党議員が女将とタワマン不倫

    NEWSポストセブン

  2. 2

    加計問題 職員の反対意見が続出

    文春オンライン

  3. 3

    それでも蓮舫氏に頼る民進に疑問

    早川忠孝

  4. 4

    稲田氏PKO日報隠蔽 報道は的外れ

    河野太郎

  5. 5

    都庁で「ラジオ体操」職員に同情

    キャリコネニュース

  6. 6

    死後45年ブルース・リー死の真相

    渡邉裕二

  7. 7

    AI時代に全く危機感ない日本人

    永江一石

  8. 8

    加計問題が示した霞が関の劣化

    WEDGE Infinity

  9. 9

    「弱さを見せない」蓮舫氏の弱点

    THE PAGE

  10. 10

    蓮舫氏の問題は自己矛盾にある

    おときた駿(東京都議会議員/北区選出)

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDまたはYahoo!IDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。