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子育てと公用車

 我が県選出の金子恵美議員が、公用車でお子さんを議員会館内の保育所に預けたことが週刊誌で報道され、これに対して金子議員が規則上問題ないとブログを書かれました。

週刊新潮:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170628-00523202-shincho-pol
金子議員ブログ:http://ameblo.jp/kaneko-megumi/entry-12287905698.html

 最初にお断りしておきますが、私は、金子議員よりも、むしろ知事選の経緯上もそれ以前のお付き合い上も、同じ選挙区の菊田議員に義理があり、義理人情の世界的には、この件についてコメントするには少々微妙な立場にあります。

 又私自身、昨年の知事就任以来公用車を使わせて頂く身となっており、コメントには更なる微妙感が付きまといます。

 しかし、敢えてという事で言わせて頂けると、私はこの件は、基本的に非難するような事ではないと思います。

 公用車の使用についてのルールは、多くの官公庁で、かの舛添先生事件(舛添先生にも私は義理があります)以来非常に厳しくなっており、新潟県でも公務と政務、更にはプライベートが厳格に分けられています。
 公務で行く用事には公用車を使い、政務、プライベートで行く用事には自費のタクシーを使うのは当然ですが、例えば宴席をはしごする場合などで、〇〇協会のような公的な組織の宴席には公用車を使えますが、間に個別の政党や政治家の宴席が挟まっている場合は、「政務」として区分けされ、その間は自費でタクシーを使います。又、公務の合間を縫って人間ドックを受診する場合などは「プライベート」として区分けされ、矢張り自費タクシーとなります。
 又独身の私は、県庁から公舎への帰り道で、ちょっとスーパーに立ち寄って夕ご飯の買い物をしたかったりもするのですが、そうするなら県庁から自費タクシーとなってしまうので、いったん公邸に帰ってから、再び自分で県庁近くのスーパーに買い物に出かけています。
 総務省の運用は存じあげませんが、おそらくは似たようなものでしょう。

 私は、私がそういったルールを守る事は当然だし、多少「そこまでしなくても」と思う部分があっても、結局どこかで線引きが必要である以上、李下に冠を正さず的に、むしろ過剰なくらいに実行するべきだと思っています。
 何より私は、間もなく50歳になんなんとしているとはいえ、基本働いている健康な独身成人であり、タクシー代を自費で払う程度のお給料はもらっていますし、スーパーから買い物袋を抱えて歩いて帰ったって特段の苦もありませんし、人間ドックから帰るのに多少時間がかかったところで誰が心配してくれるわけでもありません。要するに、経済的にも体力的にも時間的にも、多少厳格であろうがなかろうが、ルールを守る余裕は十二分にあるわけです(勿論そんなことを言っておいて出来ていない可能性もありますので、その際は是非ご指摘ください。)。

 一方で、子育ての経験のない私が言うのも相当になんなのですが、子育て中の「母親/父親」は恐らくそうではありません。勿論、金子議員のご家庭では、経済面については何の心配もないのでしょうが、私を置いてけぼりにして結婚し子育てしている多数の友人達を見ても、私より遥か先に結婚して姪を子育て中の妹を見ても、私より10歳以上年下の従兄弟たちの子育てを見ても、何より私を含む3姉兄妹を育てた我が母を見ても、経済的に豊かであろうがなかろうが、従前時間に余裕があろうがなかろうが、ともかく子育ては、べらぼうに大変です(だと思われます。)。
 突如病気になった時はもちろんでしょうが、子供はなにもなくても突如泣き出し、かと思うと突如走り出し、母親であれ父親であれ、自分が子育てのメインの役割を担ったとたん、ありとあらゆる余裕は一気に吹っ飛ぶものと思われます。

 勿論どうあれ公人なのですから、ルールはルールとして守るべきでしょう。しかし、金子議員のブログによれば、ルールはきちんと守られていたとのことです。そうであるならば、それ以上に、「李下に冠を正さず」的な努力義務の遵守を押し付ける事は、私は、無用のことであると思います。

 子供は国の宝、世界の宝です。そうであるなら、子育てをしている親御さんたちは、国の為、世界の為に我を忘れて一心不乱に宝を作っている職人さんみたいな方々です。繰り返し、ルールはルールとして守るべきですが、ルールを守っている以上は、それを越えた「努力義務」はあくまで努力義務として、できないことがあっても目くじらを立てず、社会全体で分かち合い助け合う寛容な社会を作っていくべきだと、私は思います。

※1 尚金子議員は、今後は公用車にお子さんを載せない旨発表されました(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170630-00000076-asahi-pol)。勿論そちらの方が望ましい事は、言うまでもありません。私が言いたいのは、より望ましい事をしていなかったからと言って、言語道断のようなあげつらわれ方をするような話ではないという事です。

※2 もちろん議員の環境が世の子育て中の多くのお母さん/お父さんより恵まれているのは事実で、それに対して複雑な気持ちになるのは当然だと思います。個別の問題とは別に、国会議員と同様の子育て環境を新潟(頑張ります)・日本全国で整備すべきだと思います。

※3 公用車の運用ルールについてもいろいろなご意見があると思いますが、こちらも個別の問題とは別に、統一的に論ずべきことかと思います。

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