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「南スーダンPKOに参加した多数の自衛隊員にPTSD発症」 元自衛官が証言 (星徹)

元自衛官らが中心となり6月1日に設立されたベテランズ・フォー・ピース・ジャパン(平和を求める元自衛官と市民の会/VFPジャパン)が9日、衆議院第一議員会館(東京都千代田区)で設立記念シンポジウム「戦場のリアルと戦争する国の経済のリアル」を開催し、約170人が参加した。

VFPの本部は米国にあり、連携組織は今回の日本の他、英国・韓国・フィリピン・ベトナムなどにもあるという。

元陸上自衛隊レンジャー隊員でVFPジャパン代表の井筒高雄氏は、「戦争という選択をしないで紛争解決を目指すという思いで、世界のVFPの仲間たちとともにこれから日本で活動していきたい」と抱負を語った。

金子勝慶應義塾大学経済学部教授は基調講演で「アベノミクスは展望のない状態に入り、日本の競争力は恐ろしい勢いで落ちている」とし、「安倍政権は産業政策にも失敗して、原発輸出と武器輸出に頼らないと生きていけないような状況に追い込まれている」と語った。そして、武器製造はラインが動き続けないと採算が取れないため、「絶えずどこかに行って戦争にコミットしないとやっていけなくなる」と警告を発した。

VFP米本部・PTSD(心的外傷後ストレス障害)被害調査グループリーダーのサム=コールマン氏は、「アフガニスタン戦争やイラク戦争などに従軍した元米兵の中にPTSDを発症するケースが多く、自殺率も高い。深刻な問題だ」と警告を発した。また、ベトナム戦争に従軍した元米兵のPTSD等生涯有病率(予測)を「男性31%、女性27%」と試算し、「これは日本の将来でしょうか」と日本の行く末を心配した。

井筒氏はこれを受け、「南スーダンで戦闘が発生した結果、PKO(国連平和維持活動)に参加していた自衛隊員多数にPTSDが発症している」と実態を語った。

(星徹・ルポライター、6月16日号)

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