記事

【ターゲット】、翌日宅配のリストック!「ばかうけ」ダッシュボタンで地殻変動が進む?

170629ターゲット・リストック

■ターゲットは27日、洗剤やシリアルなど日用品や非生鮮食品などを翌日に宅配する「ターゲット・リストック(Target Restock)」を始めたことを発表した。ターゲット・リストックの対象商品は毎日の生活で欠かせない日用品や雑貨、健康、ベビー、ビューティ関連、パーソナルケア、ペット用品など1万品目。注文は月曜日~木曜日の午後2時までに行うと翌日には宅配される。手数料は一律4.99ドル。今のところ対象者はターゲットの本社近くのミネソタ州ミネアポリスの住人で、自社クレジット・デビッドカードの「レッドカード(Red Card)」の保有者となっている。

今後は対象地域を拡大し、レッドカード保有者以外にも広げられる可能性はある。ターゲット・リストックには重量制限があり1箱で最大45ポンド(約20キログラム)となっている。そのためショッピングカートに商品を入れると制限重量までパーセンテージで表示される。なおターゲット・リストックの対応はネット注文用倉庫のフルフィルメントセンターではなく、最寄りのターゲット店舗でスタッフが行うという。ターゲットはリストックは約8,000品目を対象に本部社員のみのテストを行っていた。ネット通販最大手のアマゾンにもアマゾン・プライム会員向けに同じようなサービス「プライム・パントリー(Prime Pantry)」がある。プライム・パントリーも重量は最大45ポンドまでとなっており、手数料は一律5.99ドル。ターゲットより1ドル高いが、対象品5品目以上の購入で送料無料となる特典もある。ターゲット・リストックは翌日の宅配となるが、プライム・パントリーは注文から4日~5日かかる。

トップ画像:ターゲット・リストックのキャプチャー画像。今のところ利用できるのはターゲットの本社近くのミネソタ州ミネアポリスの住人で、自社クレジット・デビッドカードの「レッドカード(Red Card)」の保有者となっている。
 
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日経新聞に「ネット通販最大手アマゾンジャパンの売上高が初めて1兆円を突破」という記事がありました。「セブン&アイ・ホールディングスなど大手小売業は半数が減収となり、アマゾンがチェーンストアのシェアを奪う構図が日本でも鮮明になってきた」という内容です。同時に「マゾンジャパンは28日、ワンタッチで商品の注文ができる小型端末『アマゾン・ダッシュボタン』の品ぞろえを増やした」という記事もありました。ダッシュボタンは、新たに70種類以上のブランドが追加され、合計で1,000種類以上のラインナップに拡大しました。追加されたアイテムにはプレミアムモルツやカルビー・ポテトチップス、亀田の柿の種、ハッピーターン、カロリーメイトなどの食品にポストイットなども含まれています。アマゾンによると「アマゾンダッシュボタンを展開している国の中でも、日本の関連の売り上げは2番目に大きい」といい、今後もダッシュボタンド数を拡大する方針です。

170629アマゾンダッシュ

アマゾンジャパンは28日、日用品を中心にワンタッチで商品の注文ができる「アマゾンダッシュボタン」の品ぞろえを増やしたと発表。新たにプレミアムモルツやカルビー・ポテトチップス、亀田の柿の種など74ブランドのダッシュボタンを追加し、注文できる商品数を2倍の約1400種類に増やした。

⇒チェーンストアを展開している企業が「アレ?最近、ウチの人気商品が以前ほど売れないなぁ~」と頭を掻くようになれば、地殻変動が起こっています。小売の地殻変動とはお客の購買行動の未曾有な変化です。自社店舗からお客が減るばかりでなく、競合店の売り場でもお客が減少し、お客がどこにいったのかわからない状態です。不景気でお客が減少しているわけではないから「アレ?」です。で、アマゾンにやられていることW知るのです。これまでお店に来ていたお客が、ネットで買い物を始めるだけではありません。我が社の社員にもアマゾン・プライム会員が増えていることに気づくのです。「うちのお客さんは高齢者だからネットで買いません」と侮っていたトップもこれまでにない客数減に戸惑うのです。高齢の経営者など、アマゾンのプレゼンスが近くまで浸透してしまうことに愕然とするのです。日本の小売業より5年~10年先を進んでいるアメリカでは現在、大量閉店というチェーンストア・メルトダウンが起こっています。

⇒メルトダウンしているチェーンストアの多くは「売り場原理主義者」でオムニチャネル化に遅れた企業です。メイシーズのようにオムニチャネル化宣言は早かったですが、間違った対応でメルトダウンしているところもあります。これもメイシーズも売り場をみれば現在もオムニチャネル化がまったくできていないことがよーくわかります。で、小手先の対応で現場が苦慮するのです。ターゲットも「売り場原理主義者」によるカナダ進出でオムニチャネル化が大幅に遅れた企業です。調査によると、ターゲットの顧客の57%がプライム会員となっています。ターゲット・リストックのようなサービスはオプションとしての利用はあります。が、「プライム・パントリー(Prime Pantry)」もあるプライム会員を止めてまでの利用はありません。パントリーの手数料は1ドル高く、宅配にも時間がかかりますが、プライム会員にはダッシュボタンなど他にも様々な特典サービスがあるからです。

 ところでダッシュボタンに「ばかうけ(ごま揚げ)」や「味ごのみ」「ベビースターラーメン」があれば後藤は押しますね、きっと。アソートした人気レトルトカレーも...

あわせて読みたい

「Amazon」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    タモリ「鶴瓶は偽善」盟友に本音

    メディアゴン

  2. 2

    貴乃花が相撲協会を拒否するワケ

    PRESIDENT Online

  3. 3

    都議のボーナスに1500万円予算増

    おときた駿(東京都議会議員/北区選出)

  4. 4

    「怒鳴って当然」高齢者の言い訳

    NEWSポストセブン

  5. 5

    現役医師が日経の印象操作に苦言

    中村ゆきつぐ

  6. 6

    詩織さん被害訴え はるな愛号泣

    女性自身

  7. 7

    二階氏の重用は「無口だから」

    NEWSポストセブン

  8. 8

    ミサイル導入への批判は非現実的

    木走正水(きばしりまさみず)

  9. 9

    北の漂着船が持つ一触即発の火種

    WEDGE Infinity

  10. 10

    美濃加茂市長判決で司法の闇見た

    郷原信郎

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。