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フォードトップ独占インタビュー ウーバー・テスラの未来は?

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UBERのLEVEL4公道実験車、サンフランシスコ市内にて ©遠藤功治

遠藤功治(株式会社SBI証券)

【まとめ】

・フォードは2021年に完全自動運転車4モデル投入する考え。

・米国市場は当面横ばい、フォードは積極投資の負担が重い。

・2020年代前半にテスラなどシリコンバレー型企業が市場を席巻する可能性が出てきた。

5月下旬から6月上旬にかけて、米国・メキシコに出張、現地自動車市場の現状につき米BIG3や日系自動車・部品各社、自動車関連のマスコミ等へ取材、そして意見交換を行った。

トランプ米国大統領を巡り、様々な問題が持ち上がる一方で、足元の経済指標や株式市場はなお堅調な動きを見せている。ところが、こと自動車販売台数に関しては年初来、減速基調がはっきりと見えている。

米BIG3のみならず、大半の日系自動車各社にとっても、その収益の70-80%を米国市場で稼ぐ訳で、今後の動向は大変気になるところである。

また、各社共に、AIや自動運転車への積極的な投資を実施しているが果たして、GoogleやUberのようなシリコンバレーからの新たな競争に勝てるのか、万年赤字のTeslaの時価総額が、GMやFord、ホンダや日産を凌ぐようになったが、これは果たして理に適うのか、様々な疑問を抱きつつ、筆者は米国に向かった。

今回は、Mark Fields社長が解任された直後のFORD、Michigan州はDearborn市にあるFORDのWorld Headquarter(世界本社)で、CFOのBob Shanks氏と対談した内容をご紹介したい。

■フォードの自動運転車戦略

Mark Fields前CEOが解任されたのは5月22日。筆者がFORD本社で直接取材をする予定であった日の1週間前に突然の発表。まあ実際に解任される前から、いろいろとメディアを賑わしていたのも事実で、投資家からの不満・圧力が頂点に達していたらしい。曰く、彼が4年前にCEO職に就いてから株価は37%下落、ライバルのGMが今期最高益の勢いであるのに対し、FORDは15%程度の減益見通し、AIや自動運転車への投資が嵩み、1万人規模のリストラを発表、一方で、トランプ大統領の意を受け、既に着工済みのメキシコ新工場の計画を破棄、云々。

最終的にBill Ford Jr. が議長を務める取締役会で解任が決議され、Mark FieldsはOUT。結果、筆者の取材相手は、CFOのBob Shanks氏へ急遽変更。筆者とは、Mark FieldsもBob Shanksも共に、彼らがマツダの経営陣であったころからの知り合いで、Mark Fieldsを知り抜いているBob Shanksにインタビュー出来るのは光栄の至りである。

筆者の主な質問は3点。

1)何故FORDは収益も株価も、特に最近ライバルに見劣りしているのか

2)米国の自動車市場は年初来前年割れとなっているが、今後は再び反転するのか、それとも下落基調が続くのか

3)各社がR&Dや設備投資を拡大させている自動運転車やAI、EVの領域で、今後本当に投資に見合った利益が出ると思っているのか。

Bob Shanksと筆者の会話は以下のように続くのである。


FordのCFO Bob Shanks氏と筆者、Dearborn市のFord World Headquarterにて

1)についての彼の答えは次の通り。即ち、FORDは他社以上に積極的にAIや自動運転技術に取り組んでおり、2021年の段階で、LEVEL4に当たる完全自動運転車を4車種、市場投入する予定。これはGMやトヨタなどのライバルに比べても、最も早い投入となる。

また、今下期からは複数車種の新型SUVを投入予定で、その開発費もバカにならない。米国自動車市場にはやや減速傾向が出ており、特に乗用車の不振が際立っており、一時的にインセンティブが膨らむことも避けられない。ただ、FORDは2015年に過去最高益を記録、2016年もそこから微減益になっただけで、今期15%減益の見通しとなるからと言って、その利益水準は決して低いものではない。

株価の動きはMarkにとっては不幸なことではあったが、そもそも株価のパフォーマンスが悪いのは、FORDだけではなく、GMやトヨタなど、米欧日の主要自動車メーカーの株価は、このところ低迷している。FORDだけが特別に悪いように言われても困る。FORDの収益は今期小幅な減益となる見込みが、2018年は新商品の投入と合理化効果により、増益基調に復帰すると確信している。

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