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豊田真由子氏と「超エリート・準エリート」|人の上に立つ「器」

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自民党の豊田真由子衆院議員が、秘書に暴言を吐いている音声を、デイリー新潮が公開し、ネット上に批判があふれた。

(ストレスに弱い人は聞かない方がよいです)
https://www.youtube.com/watch?v=Bc6UEvT9H_o

それに対し、桜蔭中・高、東大での同級生が、Facebookで豊田氏を擁護し、話題を集めた。
豊田真由子さんと私の関わり

上記についたはてなブックマーク上で、(私の)「感想を聞いてみたい」とリクエストをいただいたので、書いてみたい。

さて、これまで、私はTVなどでこの音声を聞かないように避けていた。
私は上司(男女ともに)にパワハラを受けたことがあり、そのことを思い出したくなかったからだ。

しかし、感想を書くため、意を決して音声を聞いた。
パワハラから数年たっているからか、一瞬気持ち悪くはなったが、何時間も残るほどではなかった。
さらに、下記の疑問が出るほど、心のゆとりを回復している自分に気づいた。

豊田氏は、この精神状態で、普通に仕事ができていたのか?

政治家は、前職の官僚よりも更にストレス負荷が高く、コントロール技術が必須である。
そういう面では、豊田氏は政治家には向いていなかったのかもしれない。

本人に心の余裕がないため、衝動的にパワハラを行う人

パワハラを行う人には、2種類のタイプがあるように思う。
「手段として、確信的に行う人」「本人に心の余裕がない結果、衝動的に行う人」だ。

豊田氏は後者のように思えるし、私にパワハラを行った女性上司もそうだった。

私の上司は、叱責を行うとき、いきなり机をバンッと叩いたり、椅子をガンッと蹴飛ばしたり、ヒステリーに怒鳴ったりした。

上司は慶應卒で、ガリガリと言っていいくらい細い人だった。
38キロという体重を誇り、標準体重くらいの人をよく「デブ」と罵っていた。
私は同期とお昼を食べたかったのだが許してもらえず、上司とお昼を食べていた(上司は他に食べる人がいなかった)。
上司は歩くのが異様に早く、一緒にお昼を買いに行くときに、目の前をカツカツとピンヒールを鳴らして歩き「早く」と急かされたことを、昨日のことのように思い出せる。
よく、叱責されながらお昼を食べたものだ。

しかし、私が異動でその上司から離れて2年後くらいに、上司はうつ病で会社を辞めてしまった。

上司は、学歴・体重・結婚などの分かりやすい指標で他人を評価し、何か足りない人をこき下ろしていた。

しかし、その評価は同時に、上司自身にも向けられていた。
上司はどうしても子どもが欲しかったようだが、なかなか授からなかった(そのことはとても気の毒だったと思う)。
「医者はもう少し太れって言うけど、デブにはなりたくないのよ。でも子どもは欲しい。子どもがいないと完璧になれないからね」
上司はいつも、分かりやすい指標における完璧を目指していた。

そうした余裕のなさが、私にパワハラとして向けられたのかもしれない。

「豊田氏は超エリートではなく、準エリート」という価値観

政治家などの公人や管理職などには、学歴・職歴などの分かりやすい指標とは全く別に、人の上に立つ「器」が必要だ。

豊田氏の経歴は、私立桜蔭中・高(女子御三家)から東大法学部、厚労省入省、ハーバード大大学院修了、衆院議員、文科大臣政務官など、華々しく見える。

しかし、住田裕子弁護士は、このようにコメントしている。

でも、私から言わせたら超エリートではなくて、準エリートぐらいの人ですね。厚労省に(同期は女性)1人ですけど、本当にそこに入りたかったのか、本当に福祉をやりたかったのか私は疑問です。その後の道のりを見ても、次官コースの超エリートではない。どっかで物足りないものがあったので、政界に転身したのではと、同じ東大だから思うんですけど。

引用:【豊田真由子議員の暴言】東大の先輩著名人は「超じゃない、準エリートぐらい」と指摘 高木美保氏らも持論

凡人から見れば、東大生は何でも同じに見えるが、文1~3・理1~3(または学部)の中で序列があり、浪人より現役、地方県立より開成などの私立というように、こと細かな序列がある。

就職後も、民間企業より官僚、同じ官僚でも省庁間の序列、同じ省庁でもポストや出世コースによる序列、うんぬんかんぬん、同じ東大卒なのに、ものすごく細かなカースト制の中で、一部の人は生きている(そうでない人もたくさんいる)。

住田弁護士が「(豊田氏は超エリートではないから)どっかで物足りないものがあったので、政界に転身したのでは」と言っているのは興味深い。
凡人から見れば華々しい経歴も、東大専用カースト制においては「準エリート」とみなされ、コンプレックスとなったのかもしれない。

そうした、他人の評価にもとづいた「超エリート」を目指す人が、その手段として、政治家や管理職といった「器」が必要なポジションにつくことは恐ろしい。

「超エリート」の経歴をへても、「器」が磨かれるとは必ずしも限らないからだ。

むしろ、「超エリート」の経歴にこだわること自体が、他人や自分への軽視につながり、「器」への弊害となることもある。

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