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【ウーバー、会社は誰のものか】

年創業の配車アプリサービスを展開するアメリカのウーバー(Uber)と言えば、飛ぶ鳥を落とす勢いの会社ですが、不祥事が次々と判明し、創業者のトラビス・カラニック(Travers Kalanick)CEO(40歳)が辞任

シリコンバレーのマッチョ文化が根源だとされていますが、大きな曲がり角に。投資家の要請が背景にあり、次のリーダーを見つけるには容易でないという報道が相次いでいます。

BloombergはKalanick Ouster as Uber CEO Began With Hand-Delivered Letter(ウーバーのカラニックCEOの辞任手渡しの書簡で始まった)の中で、ベンチャーキャピタルのBenchmark社のMatt CohlerとPeter Fentonの2人の投資家がカラニックの辞任を求める書簡を手渡したと伝えています。

同社のBill Gurleyはウーバーの取締役を務め、何週間にもわたる工作だったとういことです。前の週にカラニックが休職を発表したものの、それでは企業価値の信頼回復には不十分だとして、ホルダー元法務長官が実施した調査を遠回しに引用しつつ、法的な懸念などを2ページにわたってまとめ、カラニックの辞任を明確に求めたとしています。

CohlerとFentonは19日、カラニックをシカゴのホテルまで追いかけ、直接書簡を渡し、カラニックはその日一日考えたあと、辞任を決意したとしています。

セクハラやパワハラの不祥事が次から次へと明らかになったほか、カラニック本人がウーバードライバーと言い争っている音声も明らかに。

新たなリーダー探しにあたって、カラニックは自らの地位を脅かしかねないとして非協力的な姿勢で、しかも孤立しがちになったとしています。

5月にカラニックの母親が亡くなったことが辞任の決め手となったとしています。

Wall Street JournalのHow Uber Backers Orchestrated Kalanick’s Ouster as CEO(ウーバー支持者がカラニックCEOを追いやった方法)も、投資家がカラニックの辞任を周到に準備し、カラニックが居座る限り、新たなリーダー探しがうまくいかないとして、BenchmarkのほかFirst Round Capital, Lowercase Capital, Menlo VenturesさらにFidelity Investmentsのあわせて5つの主要な投資家が書簡にサイン

仮に何も起きないままこの書簡が明らかになればウーバーの取締役会がカラニックを擁護しているように映ることを懸念していました。

新しいCEOが見つかるまでは14人の取締役による集団指導体制になると伝えています。新CEOを受けるのは諸刃の刃だということで、有望なスタートアップを経営する滅多にないチャンスであると同時にスキャンダルにまみれ、男性中心のマッチョ文化にまみれた会社を再建するミッションも担います。

FTは、Uber upheaval continues with new board resignation(取締役の新たな辞任でウーバーの混乱続く)として、ウーバーの取締役で創業当初からの投資家でもあるBill Gurleyが21日辞任をしたことは、サンフランシスコに本社を置くウーバーの混乱に拍車をかけていると報じています。

ベンチャーキャピタルのBenchmarkのパートナーのGurleyは、ウーバーという若い会社の中でもっとも経験のあるIT企業への投資家(most seasoned tech investor)で、その彼が去った結果、ウーバーはCEOも執行を担当するCOOも財務を見るCFOも技術部門のトップも不在という状況を作り出しました。

議決権のある8人の取締役のうち3人が事実上の新任で、社外取締役としてはハフィントンポストのArianna Huffington、さらにサウジアラビアの投資基金のYasir Al Rumayyanがいます。

カラニックの辞任を求める声は投資家の中で多かったものの、実際に辞任をしたところ、投資家や従業員はショックを受け、怒ったとしており、会社を取り巻く環境は厳しさを増しています。

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