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瓶内残薬という無駄・非効率を改めるために

日本でもフードロス(Food Loss)、つまり捨てられてしまっている食べ物の量が極めて多く、世界の食糧事情を考える中で大きな問題となっています。先日立ち上げたFAO議員連盟においても今後、このような問題について取り組みを進めていくことを検討しています。

 一方で、捨てられてしまっているものは食べ物だけではありません。今私が自民党行政改革推進本部の副本部長として進めているのが、瓶内残薬の問題。こちらは病院において残った薬が捨てられてしまっている問題です。

 現在、高額な抗がん剤なども含め、一人の患者さんに投与した後に瓶内に残った薬を捨ててしまっているケースがかなり多いとされ、ある試算によれば、高額な抗がん剤の一つであるオプジーボだけで年間94億円が、全体では数百億円が廃棄されているといわれています。

 特に現在、診療報酬の体系の中で、薬については薬価自体がミリリットル単位ではなく瓶単位での価格設定となっていて、請求の単位も一部の病院を除けば実際に使った量ではなく瓶単位での請求となっている実態があります。

 結果として、廃棄されていたり、あるいは他の患者さんに残薬を使うことで実際の使用した本数と請求した本数がずれて差益を生んでいるケースもあるといわれています。

 医療費は保険であろうと税金であろうと大半が国民の皆さんの負担する税金ですし、特に高額の医薬品に関してはそうです。だからこそ、そこに不正も無駄もあってはなりません。また同時に残った薬をきちんと使うために有効な、無菌・密閉状態をつくれる閉鎖式接続機器の導入が現在は一部の先進的な病院に限られていますが、さらに進むことにより、アメリカでは因果関係が立証されているといわれている空中に霧散した抗がん剤に看護士や薬剤師、患者の関係者がさらされる健康リスクも抑えることができます。

 瓶内残薬の有効活用(DVO)をしっかりと進めることで、医療現場の安全環境の改善、国民負担の軽減を図ることが可能となります。

 ようやく厚生労働省、関係業界においても我々の問題提起の結果、動きがみられるようになりつつあります。

 政治の使命は既得権を守ることではなく、未来のために必要な改革を推し進めることでなければなりません。国民の皆さんが負担されている税金だからこそ、無駄を徹底的に排除できるよう、薬価の在り方なども含め、制度としてこの問題の解決を促せるよう、引き続き同志のとともに頑張ってまいります。

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